« アイザイに春が来た 世界選手権 | Main | 陵侑無双、再び? »

March 10, 2019

春の嵐の中でRAW AIR開幕

今週のドイツは連日、不安定な天気が続いている。ずっと居座っていた温かい空気に冷たい空気がぶち当たったらしい。突風とともに冷たい雨が降りつけたかと思ったら、急に春のような日差しが注ぐような感じ。オスロはここから800kmぐらいは北だけど、不安定な気候と無縁ではなかったようだ。これほどジャンパー単位で風の風向、強さ共に変化してしまうと、ウィンドファクターも雀の涙といった風情だった。横風の影響力と、新しいオスロの台特有のK点付近の下降気流の不運は均しようがない。団体戦でのライエのジャンプはその特徴的なもので、中間でいい向かい風が来てグッと体重移動したら下はエアポケットでほとんど前転しながら叩き落されてしまった。大きな怪我はなかったようで良かった。まぁ、今大会は何とか試合になっただけでも良しというところで、結果を論ずる必要はないだろう。

それにしても、今回はヨハンソンの好調ぶりが光っていた。風の影響を受けにくいジャンプができていたから、これは本物だ。地元での勝利、おめでとう。彼の場合は、この調子がRAW AIRを通じて持続するかどうかが課題となりそう。小林陵侑はサッツの流れが滞っている。重心が体の真ん中にない感じ・・・。地味にアマン、ピーター・プレウツの調子が上がってきている。フライングでの一発があるかも。あとは、オーストリアの若手、アッシェンヴァルトにブレイクの予感。今日のジャンプは2回ともチャンピオンレベルのクオリティだった。

(追記)まだ公式は出ていないが、今日の陵侑5位(45点)でストッホは13位(20点)ということで、両者の総合ポイントの差はちょうど500となったはず。個人戦は残り5戦。今回では決まらなかったか・・・と思ったら総合優勝が達成されたとの報道。そうか、ストッホが5連勝しても同点優勝になるという陵侑の勝利数(11)を上回れないため、規定により陵侑が総合チャンピオンになるということか。
この快挙を喜びたたえるのは、プラニツァで彼がクリスタルトロフィーを掲げ、君が代を聞く姿を見てからにしたい。

|

« アイザイに春が来た 世界選手権 | Main | 陵侑無双、再び? »

Comments

ありえない事ですが残り5戦でストッホ選手との500点差が無くなっても、優勝回数で勝る小林選手が総合優勝という事ではないのですか?

Posted by: Mano | March 10, 2019 11:19 PM

そうですね。勝利数の差で同点でも小林選手の総合です。

かずやんさん仰る様に、クリスタルトロフィ掲げる時まで、喜びはとっておきましょうか(笑)

今回の傾向とすると、ヨハンソン、ペテル、クラフト、ドメンなどが上位ですが、パワーではなく方向性とか、あまり高さを取らないジャンパーが上位な気がしますが、これは台のプロフィールの影響でしょうか。先日の世界選手権との顔ぶれがだいぶ違いましたので。

佐藤選手も好調ですね。彼の良さは、かずやんさんどう見てらっしゃいますか?

Posted by: こたろう | March 11, 2019 04:45 AM

20年も前の事、船木選手がペテルカ選手に敗れて総合優勝の逃した瞬間、悔しい思いをした記憶が蘇ってきました。当時はNHK総合ラジオ放送で中継(生中継?)していて聞き入っておりました。それを思うとこの度の偉業は隔世の感があります。今後メダルの色やタイトルの期待など悩み多い事でしょうけど、それよりも新人類、異星人、小林選手には素晴らしいジャンプ人生を送って欲しいと願うのみです。

Posted by: Mano | March 11, 2019 07:35 AM

Manoさん、こたろうさん、コメントとご指摘ありがとうございます。勝利数の規定のことはすっかり失念いたしておりました。この規定は2015年にピーター・プレウツとフロイントが同点になった時に話題となり、このブログでも書いたことがありますhttp://proudwings.air-nifty.com/seniten/2015/03/post-ebb0.html
それなのに忘れてしまっていて軽くショックを受けています(汗)。修正させていただきました。

20年前のことは私もよく覚えています。あの頃は船木も同じように新人類と言われていましたねぇ・・・。おそらく、ですが小林陵侑はアホネンやマリシュのように一つの時代を作るジャンパーになるでしょう(というか、すでにそうですが)。ただ、日本はオリンピックのメダルにしか興味がない・・・その偏向した期待が生み出すプレッシャーがどう彼に作用するか、が心配ですね。

台のプロフィールのことですが、新しいオスロはコンパクトでフラットなのでその逆のはずなのですが・・向かい風警戒の超低速条件が、スピードの重要性をクローズアップさせたのかなぁ・・と今のところ思っています。わかりません、と言っているのと同じですね。

佐藤幸椰のジャンプは・・・いまのところ、彼のジャンプ台との相性がつかめていません。すごくいい時と、サッパリの時の差が大きいのが特徴なので、そこに注目しているところです。他の日本人ジャンパーとは明らかに異なっていて、コウデルカやアイザイに近い、基本パワータイプと見ています。

Posted by: かずやん | March 11, 2019 08:30 PM

かずやんさん、お答え頂いてありがとうございます!

確かに佐藤選手は他の日本選手とは違う印象がありますね。パワージャンパーという見立て、注目してみます。

今日は小林兄弟が予選ワンツーでした。兄も焦点合ってきた感じですね。プラニツァの最終戦まで、楽しみな戦いが続きますね。

Posted by: こたろう | March 12, 2019 08:08 AM

Post a comment



(Not displayed with comment.)




TrackBack


Listed below are links to weblogs that reference 春の嵐の中でRAW AIR開幕:

« アイザイに春が来た 世界選手権 | Main | 陵侑無双、再び? »