« 2018/19シーズン回顧 小林陵侑の出現とフリーガータイプの苦難(2/3) | Main

March 31, 2019

2018/19シーズン回顧 小林陵侑の出現とフリーガータイプの苦難(3/3)

来期はどうなる

話が逸れてしまった。さて、来期はどうなるのだろう。世代交代は各国で急速に進む気配がある。ポーランドのヴォルニー、スロベニアのザイツ、オーストリアのアッシェンヴァルトは陵侑の好敵手となっていくだろう。あ、もちろんプレウツ兄弟(ピーターだってまだ若い)も忘れてはいけない。ノルウェーチームは転換点を迎えている。グラネルートやリンドビークをはじめとする若手は才能に溢れているが、ノルウェー伝統の飛び方がトレンドと合わずに伸び悩んでいる。シュテッケルは手腕を問われることになりそうだ。ドイツはアイザイがようやく殻を破ったが、ジーゲルの離脱は今後を考える上で本当に痛いと思う。シュスターに代わる新しいヘッドコーチにホルンガッヒャーが就任するとまことしやかに言われているが、どうなるだろう。

日本は、トレンド変化に従って葛西・伊東と小林兄弟の序列が入れ替わったが、ベテラン二人がこのまま手をこまねいて退場するとは到底思えない。復権にむけてどういう手を打ってくるか楽しみだ。佐藤幸椰は独自路線をこのまま突き進んでもらいたい。すべてがかみ合ったときに、驚くべきパフォーマンスが出そうな予感がしている。タイプの違う、レベルの高いライバルがチーム内にいることが陵侑にとっても必要だ。

技術的には、このまま陵侑がロールモデルとなり空中の大革命が進んでいくのか、それとも別の考え方で彼に立ち向かう人間が現れるのか。私はジラのジャンプにちょっと注目している。彼はパワータイプなのに、最近飛行曲線がどんどん低くなっている。ストッホと正反対だ。しかも、彼もランディング時は遅いタイプだと気づいた。彼が目指しているのは「低く、超速く、遅く」のようだ。アイザイやプレウツ兄弟はこっちの方向に向かっている感じがしていて、もしかしたら、彼らのような集団が新たなフリーガー像を作っていくのかもしれない。

結局長々と書いてしまった。今季は日本のスキージャンプファンにとって感慨深いシーズンだったから、書くべきことがたくさんあった。日本人ジャンパーによるジャンプ週間4連勝と総合優勝が起こることなど、自分の生きているうちにあるとは思っていなかった。小林陵侑には感謝しかありません。ジャンパーの皆さん、少し休んで、来期もぶっ飛んでください。よろしくお願いします。

(了)

 

 

|

« 2018/19シーズン回顧 小林陵侑の出現とフリーガータイプの苦難(2/3) | Main

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)




« 2018/19シーズン回顧 小林陵侑の出現とフリーガータイプの苦難(2/3) | Main