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February 03, 2019

フライングらしくないフライング3連戦

中止になった試合(テテゼー)の代替試合がねじ込まれて、今週のオーベルストドルフのフライングは3連戦だった。フライングとはいえ、ここの新しい台はフラットなプロフィールで基本追い風なので、感覚的にあまりラージと変わらないように思う。距離を伸ばすのにジャンプ序盤の高さが必要だ。葛西やテペシュあたりの飛行曲線の低いフリーガーは伸びきれずに落ちてしまうし、ノルウェー勢も風の条件によって飛距離が大きく変わってしまっていた。一方で、高さの出せるポーランド勢が好調だった。金曜に勝ったザイツはスロベニア勢としては高さもある新しいタイプということになる。

ここのインランは直線二つをカーブでつないだ、伝統的な感じ。グッとGのかかった後のノーズが長い。そこでふわっとしてしまって重心を保つのが難しそうだ。金曜の小林陵侑や佐藤幸椰は上手く対処できず、サッツで重心が後ろに残ってしまい、飛び出し後のスキーの上がりを押さえきれない感じのジャンプになっていたと思う。しかし、土曜にはしっかり修正できていたのが、彼らの凄いところ。周りの経験豊富なジャンパーとの情報共有ができていることが伺えるし、そのアドバイスをすぐに体現できる器用さと技術が彼らにはあるということだ。

土曜はアイザイが2回目にスーパーフライトを出して初優勝かと思われたが、ラストの陵侑がここ一番のフライトでそれを上回っていった。最終的な差は0.5点しかなく、どっちかのジャッジの一人が少し気分が違えば同点優勝だったということか。ちょっとだけでも上回っちゃうというところが陵侑の強さだし、彼のために勝てないのはアイザイの不運ということか・・。まぁ、アイザイの1回目はイマイチのジャンプだったので、2回揃えば普通に勝てるのに・・・ということなんだけど。まぁ、今季中には勝つんじゃないかなぁ。それが世界選手権ということも大いにありうる。

日曜は雪が強く降って向かい風があったけど、フライトの傾向は変わらなかった。従来的なフライングの飛び方(アグレッシブに前がかりに行く)では、相当に向かい風をもらえないと伸びない。葛西の2回目は久しぶりに「当たった」感じで、フライングだから・・・というわけではなくいいジャンプだった。これがいつも出せるようなら、後半戦はポイントを重ねることができていくだろう。陵侑のラストジャンプは失敗だったなぁ・・・長いスキーはフライングのスピードでは制御するのが難しそうだ。

どうやら今大会はジャンパーにとってはいい調整となったようで、タンデ、クリモフ、ジラ、そして日曜に勝ったストッホもかなり調子を戻してきた。後半戦はいい戦いが見られそうだ。

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