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January 20, 2019

スキージャンプは繊細な競技だな

日本チームはザコパネ参戦だった。
基本的には嬉しいのだけど、ちょっと複雑。数人の選手に疲れが見え、後半戦・世界選手権に向けてここらで一度リセットする方がいいのかもな・・・という気持ちもあったから。帰国が一週間伸びれば、休養に加えて筋力回復のための強度を上げたトレーニングや用具テストを行うこともできそうだし。

ザコパネは今回も超満員だった。ポーランドのジャンプ熱は凄いなぁ。ただ、改修されたザコパネの台は、プロフィール自体はいいのだけど、なんだかしっくりこない。不可解な動きをするジャンプが散見され、ウィンドファクターと相関しない変な巻き風があるように感じる。日曜個人戦1回目の最後の方は、おかしな状況でみんな失速してしまっていた。

また、インランからカンテのカーブがスムースでRの変化が少ない新しいタイプなので、選手にとっては飛び出しの感覚を掴むのが難しそう。おそらく、陵侑もかなり苦しんで、最後の最後にようやく掴んだ感じだったのではないだろうか。

プレダッツォで念願の初勝利を挙げたクバツキはトレーニングから好調で連勝できそうな雰囲気だったのに、個人戦はサッパリだった。失敗はしていないのだけど、思い切りの悪いというか、守りに入ったようなジャンプになってしまっていた。地元大観衆のプレッシャーって凄いんだろうなぁ。そう考えると、それをはねのけて結果を出し続けてきたストッホは凄い。だが・・・そのストッホは今回はどうしようもない状態になってしまっていた。そのこともまた、クバツキに大きなプレッシャーとなったのだろう。

こんなふうに、体のコンディション、測定できないレベルの風、台のフィーリング、プレッシャーなどちょっとしたことが結果に表れてしまうのがスキージャンプだということ。今大会はこの競技の繊細さを改めて感じた。

残念なことがひとつあった。土曜の団体戦で、ダビット・ジーゲルが飛びすぎて転倒し、病院直行となってしまった。まだ正確な診断は出ていないが、おそらく右膝を負傷したと思う。選手生命に関わるようなことではないことを切に祈る。彼は、間違いなくドイツの次のスターだ。過去形は使いたくない。

(追記)十字靭帯断裂を含む右膝の複合損傷・・・とのことです。靭帯が切れているだけでなく、膝関節に大きなダメージがあることをうかがわせる診断結果で、非常に残念です。完全に元に戻ることを祈るしかありません。

佐藤幸椰の表彰台、おめでとう。順調にステップアップしている。今回の経験と自信は、きっと次に繋がっていく。

今日の葛西のジャンプは良かった。台が大きくなれば、まだやれる。ポイントに繋がらなかったのは展開の綾のせい。

クラフトがオーストリアの連敗記録をストップした。後半戦の陵侑の相手はクラフトと、復調しつつあるフォアファングとなりそうだ。アイザイは相変わらず当たりはずれが大きすぎるなぁ。それもまた、魅力なんだが。

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Comments

仰る通り、繊細な競技ですね。メンタルの微妙な影響がジャンプに出る。でもここがこの競技の奥深さといいますか、魅力の一つといいますか。

葛西の2回目進出を固唾をのんで祈っていましたが、WF とかゲート位置なんかの、本当に綾ですね。もう少し、スタート順が上がれば、毎回ポイントは取れると思うのですが。

女子ですが、今年は世界選手権がありますので、やはりというか、フォークトが調子を上げてきました(苦笑) 彼女の五輪と世界選手権の一発狙いの調整は凄いと思いつつ、あれだけの資質を持ちながら、総合を狙わない姿勢には正直共感できません。

Posted by: こたろう | January 21, 2019 02:32 AM

どうもです。女子の方はまったくフォローできてないのですが、やはりフォークト来ましたか。日本開催ということでしたが、日本勢は苦戦だったようですね。調子が出ないと、プレッシャーは悪い作用を及ぼしますからね。ザコパネのポーランド勢と同じです。そういえば蔵王の台は意地悪な風と掴みにくいインランという点で、ちょっとザコパネに似ているところがあるように思います。

フォークトのことですが、もしかしたら彼女はナチュラルウェートでは戦えないということなのかな・・・と推測しています。

Posted by: かずやん | January 21, 2019 06:15 AM

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