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January 21, 2018

嵐の余韻 欲求不満のフライングショウ スキーフライング世界選手権 オーベルストドルフ

今週のドイツは大荒れの天気だった。木曜の嵐の風力は台風の直撃レベルだった。ここらへん(ノルトライン・ヴェストファレン州)ではすべての公共交通機関が止まってしまうほどであった。週末にかけてもかなり嵐の余韻があり、そんな中で、フライングの大会が公平に行われるわけがない・・・・。

というわけで、ライヴは見ないで、後でゆっくりとユーロスポーツ・オンデマンドで見ることにした。それは正解だったが、個人戦はとにかく欲求不満が残る戦いとなってしまったなぁ。ここは台のプロフィールはいいし、ウィンドファクターもよく効くのだけど、いつも飛び出し直後の後ろ横風に悩まされる。この強弱で10m単位で飛距離が変わってしまうから、変な風を受けたジャンパーはどうしようもなかった。葛西も小林陵有もかわいそうだった。

メダルはパフォーマンス通りに決まったのは幸運だった。強いグループには良い条件が来るという格言は今回も生きていた。フライング・ワールドチャンプとなったタンデは現在、ピーク・パフォーマンス・レベルで言えば、少なくとも一番てっぺんの数人の一人だ。これまで様々な不運のために大きなタイトルを逃してきたが、今回ようやくということで、個人的にはかなりうれしい。

それにしても、今回はクラフトの不調が目立った大会だった。悪く見えないのに伸びない時は深刻。ヴェリンガーも昨シーズンのようなスピードが感じられず、硬いジャンプになってしまっている。両者とも自信を失っている感じだ。ハンナヴァルトがいつも言う、「何も考えず、完全にリラックスして、自動的に、流れるように」というサッツができず、何かこう頭で制御しながら・・・という感じである。ジャンプは繊細な競技だなぁ。

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Comments

葛西、噛み合いませんね。バンクーバー五輪前後の雰囲気に似た感じ。

タンデには素直におめでとうですが、あれれ、ストッフ、前の週は全くだったのに何でこんなに飛べてるのって感じ。

女子はルンビだけ別枠。ヨハンンソンっぽいですよね~手を使うところも似ている。ピョンチャンは彼女に決まったか。それにしても毎年蔵王は天候荒れすぎ。この時期なら白馬のほうが良いと思うのですが。

Posted by: こたろう | January 23, 2018 at 04:48 AM

どうもです。クルムとここはかなりフィーリングが違うみたいですね。選手に聞いてみたいところです。台のパラメーターそのものはあまり差がないのに。ストッホはジャンプが右の方に行き始めたので、何か不具合を抱えているような気がするのですが。

蔵王は改修後、世界でも有数のシビアな台になりました。しかも日曜は降雪でスピードが出ない状況になり、ルンビの物理的能力が飛びぬけていることが明らかになってしまいました。ノーマルでのあの差は、逆転するのが難しいですよね。

Posted by: かずやん | January 24, 2018 at 05:42 AM

いつも更新お疲れ様です。
先週の話題になりますが、伊東の情報がようやく出てきましたね。15日に負傷後の初ジャンプをしたそうで。どうもやはりかなりの重傷だったようですが、とにかくまずはジャンプ台に戻ってきて何よりです。

あと、最近興味深かったこととして、人づてに聞いた話ですが、原田がTVでフォークトについて、"練習をすればするほどうまくなる" 選手なんじゃないか(だから、公式練習が何度もあるオリンピックや世界選手権の時だけ強い)という推察を述べたそうです。ソチの時の、公式練習のたびごとに高梨と他の選手の飛距離の差が縮まっていったデータを思い出すと、腑に落ちる説明です。
オリンピックという一発勝負の場での "強さ" というものを考える時、自分の素人考えではつい、ピーキング能力、台へのアジャスト能力、勝負強さ、というようなものをファクターとして想定したくなってしまうのですが、むしろアジャスト能力が低い、器用でない選手だからこそオリンピックで力が発揮されるという見方もあるのだなあ、というのは、自分にとっては新鮮な発見でした。

いずれもフライング選手権と直接関係ない話で恐縮ですが、オリンピックが近い(かつ、メダルへの世間的な期待がある)故に、日本のメディアにも、ジャンプについて普段は聞けないような突っ込んだ情報が露出している面はたしかにあって、考える材料が多いのは楽しいですね。

Posted by: まちびと | January 24, 2018 at 04:59 PM

まちびとさん、どうもです。伊東大貴の情報ありがとうございました。とにかく、間に合ってほしいですね。

原田氏の考察はとても興味深いですね。数年前にジャンパーの類型化を試みたことがあったのですが、日本の女子ジャンパーは、ほぼすべて「テクニシャンタイプ」に入ると思います。フォクトとルンビーは典型的な「アスリートタイプ」でしょう。そして、コーチングによって短期間で伸ばせるのは後者のタイプなのでは、と思うことがあります。変な言い方ですけど、ここぞ、というときに伸ばせる伸びしろがあるということになります。欧州選手はコーチも選手も、オリンピックだけ真剣なのかもしれない(汗)。それに加えて、オリンピックの台は新造のフラットな台で、しかも気象条件が悪いことがほとんどです。日本選手には不利な条件が揃いすぎていて、やるせないです。

なので、日本選手には、結果を考えず、とにかく自分の実力が発揮できることを主眼として飛んでほしいと切に願っています。私は・・今季、高梨・伊藤に対して、過度なプレッシャーがかからない流れになっていることを実は喜んでいるんですよ。

Posted by: かずやん | January 24, 2018 at 06:49 PM

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