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January 06, 2018

ストッホ グランドスラム達成 ビショフスホーフェン

ふぅ、凄いやつだな、カミル・ストッホ。
ストッホは一回目の完璧なジャンプでトップに立った。もう、ジャンプ週間連覇は決まったも同然だ。しかし、グランドスラムにラストジャンパーとして挑むのは、ものすごい重圧のはず。さすがのストッホも未経験ゾーンに入ることになる。

最後の10人に入り急にコンディションが良くなり、大ジャンプが続出した。下の風が向かい始めたため、ノルウェー勢のアグレッシブなジャンプが伸びる。ストッホにとってはまずい展開だ。1回目は渋い展開だったから、リードは大きくない。

ポーランドのホルンガッヒャーコーチは勝負に出た。1回目2位のクバツキのゲートを下げたのである。クバツキの1回目は本当に凄いジャンプだった。彼の高いジャンプが飛びすぎになるのは怖いから、ゲートを下げることは良い選択に思えた。

しかし・・・クバツキは硬いジャンプで伸びず。彼の悪い癖だ。どうやら条件も悪くなってきているようだ。それを見たホルンガッヒャーはストッホのゲートを下げず、元に戻した。

ストッホがスタート、ハンナヴァルトが叫ぶ「君の頭の中に何が去来しているか、私は知っている。とにかく、リラックス、リラックス・・・」

あの状況で、普通に飛ぶことがいかに難しいかを知るのは、世界でハニーだけだった。ストッホはその、普通に飛ぶことを完璧にやってのけた。ロスなく、速く、バシッと高く。彼のジャンプは勝利を示すグリーンのラインをギリギリ超えて、完璧にランディングした。ジャンプ週間4連勝、グランドスラムの達成だった。

自分のステータスであるグランドスラムを達成されたハンナヴァルトは、驚いたことにストッホと同じぐらい興奮して喜んでいた。自分と同じものを共有できる人間を得たことに。たぶん、ストッホが飛んだ時、心の中では彼も同じように飛んでいたのだと思う。

いや・・・それにしても、あのハニーの時と比べても、今回のグランドスラムは価値が高いと思う。普通、こういう偉業はトレンドが移り行く過渡期に、とんでもなくパフォーマンス差があって、始めて可能になるものだと思う。ハンナヴァルトの時は、長野後の長身痩躯時代。高身長低体重が有利な時だった。だからといって4連勝は簡単ではない。そういうパフォーマンス差があったと思われる、マリシュ・アホネン・ニッカネン・ニエミネンそしてシュレリーたちは達成できなかった。今回は・・・ストッホは完璧だったが、パフォーマンスのアドバンテージがものすごくあったとは思わない。1回1回のジャンプならほぼ同じレベルで飛べるジャンパーが片手にあまるほどいたと思う。その中で、コンディションのピークを合わせ、試合の流れを読み、自分のできる最高のジャンプをする・・・ことによって、小さな差を積み上げて勝ち取ったものだ。既に歴史上に名を刻むジャンパーだったが、これで彼は唯一無二の存在となった。

さて・・私はもう一つの戦いに注目していた。潤志郎がジャンプ週間の表彰台、あわよくば2位になれるかもと。順位表を見渡した時、不気味なのは爆発力のあるファンネメルだと思った。その危惧が現実となってしまった。いや、潤志郎の最後のジャンプは本当に凄いジャンプだった。ほんのちょっとの条件の差が・・・・。でも、ジャンプ週間の4戦すべてで入賞というのは、私の記憶の限りでは日本人で初めてじゃないか??ほかにいるだろうか?このレベルにいれば、あとほんのかすかなマテリアルの後押しとかで勝ち始めることができる。オリンピックでそうなればいいな、と夢想する。

(今日の潤志郎は7位だった・・ので全戦入賞は達成されてませんでした。ちなみに長野シーズンの船木は3連勝のあとビショフで8位だったので、あの時の彼も達成していません。確か葛西2位宮平3位になったことがあったけど・・・あの時(98/99)は・・・お、葛西が3-3-1-4で4連続入賞していました!)

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