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December 30, 2017

条件はしょうがない、とはいえ オーベルストドルフ

今日は昼頃から暖かい風が吹き始めて、まずいなぁと思っていた。こういう時はジャンプの試合はライヴで見ない方がいいかもと思うぐらい。スキージャンプにとって強風とべた雪の組み合わせは最悪だ。べた雪はブロアーで吹き飛ばせないので、風を待っていると飛び出し速度がどんどん落ちる。オーベルストドルフのように氷のシュプールがある台なら、流れてしまう雨の方がまだ、いい。

気温は午後になってどんどん上がり、オーベルストドルフも雨だった。それは不幸中の幸い。しかし・・・風はひどかった。強弱がありすぎた。今のマテリアルで秒速2m以上の追い風が吹くとチャンスはない。飛び出して、前に重心を移行せずに待っても何もフィードバックなくそのまま落ちてしまう。オーベルストドルフはいい台だから何とか試合にはなっていたが、勝負という意味ではあまりにも不公平感が大きかった。ジャンプ週間の開幕戦として非常に残念な試合となってしまった。

2回目に進めなかった葛西・プレウツ。2回目に叩き落されたアマン。2回とも最悪の条件だったヴェリンガーとフォアファング。この二人はまったく失敗していない。タンデのように何かバランスの悪いジャンプだったら結果が悪くても仕方ないとは思うが、あのレベルのジャンプを揃えてここまで差がつくのはかわいそうだ。

とはいえ・・・勝ったストッホのジャンプは2回とも素晴らしかった。2位フライタークは2回とも外し気味のジャンプだったが、それで最高のジャンプを出したストッホと4点しか差がつかなかった。すごいパフォーマンスレベルだと思う。一方、クラフトは1回目の好条件を生かしきれず、2回目に追い風を受けるとすとんと落ちていた。フライタークとはかなりレベル差がある。今季のジャンプ週間はいきなり、ストッホ対フライタークの様相を呈してきた。

今気づいたが、クバツキは冬、初めての表彰台か。今後もこういう難しい条件の試合では勝負に入ってくると思う。実力的には今までなかったのがおかしい。潤志郎は6位入賞で素晴らしい結果だが、1回目の好条件をもう少し生かせて2回目少し後で飛べていたら、勝負に入れていたかもしれない、とも思う。

今日の試合は気象条件以外は素晴らしかった。悪天候にもかかわらずの観客の入り、雰囲気、台の状態、ライブ放送のレベル、特にカメラワーク。サッツをきちんと撮り、早すぎず遅すぎずの絶妙のタイミングでワイヤーに吊るされたカメラの映像に切り替える。宙づりカメラは飛行を横から撮って、最後のランディングまで追う。ジャンパーが止まったところでサッツのスローを流すのだが、そこでサッツのタイミングをセンチ単位で表示してくれる。そしてランディングの真横と上正面からのスロー。流れるようなライヴ感がありながら、ジャンプの詳細をしっかりと伝えてくれる放送だった。すべてのジャンプ中継がこうであって欲しいと思った。

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