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February 12, 2017

大倉山

今日は抜粋の録画放送しか見られなかったので、ごく簡単に。
ヴィスワの試合の時に危惧していたように、大倉山は超低速の試合になった。変化する向かい風の条件で86キロ台の飛び出し速度では安定した試合になりようがない。このスピードで飛び出して、アグレッシブに前に行き、風による支えがないと今日の葛西やテペシュのようになる。かといって体重移行を遅らせれば風があったときにスピードを失う。なので、みんな思いっきり行って風が無かったらしょうがないというジャンプになってしまっていた。こういうジャンプを普通の台でしたらストンと落ちるような、スヴェンがよく言うところのzu aggressivなジャンプである。ここで練習していたらおかしくなるんじゃないかなぁ・・・・。日本人以外では、この台はフラストレーションが溜まって耐えられない気がする。
自然と、試合はいわゆる「福引試合」となる。それでも結局強いジャンパーが表彰台に立つのだけど。

ヴェリンガーのジャンプのクオリティは凄い。史上最高レベルに達したと思う。条件が合わなくて勝つことは出来なかったが、土日とも2回目、あの条件で130mを超えたのは信じられない。この調子のままプラニツァまで行ってほしい。総合の大逆転もありうるし、なにより彼がプラニツァでどのくらいの高さに達するかを見たい。

伊東のジャンプは良かった。素晴らしいスピードだった。現状ではこれが精いっぱいだろう。これでマテリアル面で追いつけば勝負になる。

なんで、タンデと葛西はこんなにひどい風に当たるんだろう。ほんま、不運というのを超えた意地悪さだった。今日のタンデのようにありすぎる向かい風も良くない。土曜の葛西なんて、彼がゲートに座るたびに風がピタッと止まっちゃってかわいそうだった。

コットがようやく勝てて良かった。ジャンプも復調している。これで重石が取れるかも。ピーター・プレウツはかなり復調してきたが、休みの間にかなり無理して絞ったように見える・・・。24才に見えない。スヴェンやモルギーに近い感じになってきたので心配している。


(2/20追記)
今年の1月にFISより発行された大倉山シャンツェの証明書を見ると、今季から「冬だけ限定」のプロフィール変更がなされたことがわかる。K点付近のランディングバーンがフラット化(角度が37度から34度)されている。おそらく、ランディングバーンに雪を盛って先に伸ばしてあるのだろう。実は今回、試合のレビューにあるようなことを言いながらも「思ったよりも大丈夫だった」という感覚があり、それでちょっと気になって調べてみたのだった。つまり・・・FISは大倉山の問題を認識していて、改善を迫ったのだと思う。そうでもしないとワールドカップレベルでは試合にならないという、切迫した状況が透けて見える。抜本的対策が図られることを願うが、それに必要な(億単位の、おそらくもう一桁上の)金をどう工面するか、想像もつかない。

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