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March 22, 2016

2015/16シーズン回顧 トレンドの究極プレウツの覇権、一方で多様化の流れが見られる

ここ数年はかなり長い回顧をイースター休みに書いていたが、今季は印象が熱いうちに簡潔に済ませてしまうことにしよう。

プレウツとノルウェーの旋風

今季は結果を見れば「プレウツが強かった」の一言に尽きるわけだが、シーズン開幕時点ではフロイントの優位は揺るぎないと思っていて、プレウツがここまで突き抜けるとは予想だにしていなかった。そのフロイントは今季、ジャンプ週間克服のために早めに調子を上げ、オーベルストドルフで歴史的な勝利をしたものの、その後インスブルックでヘルニアを再発させて尻すぼみになった。とはいえ、彼のシーズンを通してのパフォーマンスが昨シーズンより悪かったとは思えないし、もし仮に怪我なく完璧なシーズンを送ったとしても、今季のプレウツには太刀打ちできなかったであろう。とにかく、プレウツのパフォーマンスが驚異的なレベルに達していたと結論するしかない。

また、ノルウェー旋風もここまで続くとは思っていなかった。クリンゲンタールの開幕戦後にタンデ・ガングネス・フォアファングの名前を挙げて彼らが引っ掻き回す展開を見通してはいたが、「序盤は」と但し書きをつけたように、それはジャンプ週間までのことで、そのあたりからは実力者たちに対抗できなくなっていくと思っていた。しかし・・・結局その旋風は最後の最後まで続くことになった。つまりは、彼らの実力を見くびっていたということだ。プラニツァでの3人のフライトはそれぞれに素晴らしかった。一朝一夕で成し遂げられたものじゃない。技術的にも紆余曲折を経て、経験を積んでここまで上がってきたことを納得させられるものだった。彼らは今後もプレウツ・フロイントに対抗する存在でありつづけるであろう。

技術トレンドの潮目

スキージャンプ競技は成熟期に入り、ルールの変更もほとんどなく、競技はものすごいレベルになっている。素人目では上位に入っているジャンパーたちの技術的問題を指摘することがむつかしくなっている。正直に言えば、私にはみんな完璧に飛んでいるように見える。

プレウツは一つの理想形・・・トレンドの最先端にいる。ストッホ、葛西、フロイントの先、低く鋭く速く、前に進むジャンプを突き詰めたジャンプだ。彼の超速サッツは、軽いからだ、短いスキー、早くスキーが上がるビンディングを使い、サッツ後のスキーの動きを自動化することで実現される。それによりマキシマムをできる限り遠くにもっていき、浮力で浮くのではなく、落ちる前に進んでしまうというジャンプである。

しかし、このジャンプをプレウツのように成功させるには、どうもかなりの身体能力と軽い体・・・「素質」が必要なようだ。

このトレンドに乗ろうと、多くのジャンパーが飛行曲線を変えようとして、そして、「パタン」と落ちた。今季、象徴的だったのは、非常に高いポテンシャルを持つ二人のジャンパー、ドイツのフライタークとポーランドのジラが低い飛行曲線に変えようとして四苦八苦している姿である。今のスーツとスキーでは、よほどのスピードと空中のセンスが無い限り、最後の伸びを欠き落ちてしまう。空気・風を捉える能力は先天的なものらしく、片手で数えられるほどの限られたジャンパーのみが、今のレギュレーションでも落下角度を浅く保てていた。プラニッツアの試合の放送の途中、ユーロスポーツのティーレが解説のジークムントに「何がフリーガーとジャンパーの違いを決めるのか」を訊ねたがジークムントは言い淀んだ挙句に「Fluggefuehl(フライング感覚)があるかどうか」としか答えられなかったのである。同じ主旨のことをクラニェッツもインタビューで答えている。つまりはそれは鍛えてどうこういうものじゃないらしい。

一方で、大スランプに陥ったところから、それが自分に備わっていないことに気づいて考えを変え、戻ってきたジャンパーたちがいる。コウデルカ、ヴァンク、ハイベックあたりのジャンパーだ。彼らはスピード化を可能にするマテリアルを使いながらも、それを上へのゲインを最大限に得てかつスピードもできる限り殺さないという方向性で使っているように見える。意識的に踏み外すぐらいのタイミングから、少し後ろに引くようなサッツをして、斜め上に出ながらも空気抵抗を受けない・・・・みたいな感じだ(自分でも何を言っているのかようわからんけど、言わんとするところは伝わっているだろうか)。こうすることで自身の長所であるパワーを最大限に生かし、最後落ちてもその落ちるポイントはヒルサイズ手前、というジャンプにするということである。こういうジャンプをしていれば、小さなジャンプ台や気象条件の悪い時に勝てる可能性が出てくる。

ノルウェー大躍進の3人衆、ガングネス、フォアファング、タンデはこの二つの方向性のちょうど中間あたりを狙っているように見える。飛び出し速度を重視する深いクラウチングから、サッツは基本的には高めに行き、それでいて最後もパタンにはならない・・・・。ノルウェーの基本的なジャンプスタイルに、オーストリア的要素を組み合わせた感じである。

言いたいことは、プレウツは最先端にいるが、その方向にみんなが向かっていた時は過ぎて、それぞれのジャンパーが各自、自分に合うジャンプの「型」を模索し、マテリアルを含めてすべてを自己最適化しようという流れが見えてきているということだ。

この感じは、長野後に浮力不足になった時に全員がハンナヴァルトの方向に動き、その後マリシュやアホネンが別の方向性を見出した、2001-2002年頃に似ていると思う。ただ、あの頃はマテリアル・ルールが目まぐるしく変わって、それをキャッチアップする能力が求められていた。今はそれらは安定しているため、上位ジャンパー全員が自身の「最適化」が完了した状況になるのは、時間の問題のように思える。そこに至ったスキージャンプの世界は・・・完全にアスレチック競技となるということである。陸上や水泳のような、シビアで紛れのない競技になってくるということだ。つまるところ、身体能力勝負である。

ただジャンプの場合、トップレベルにおいては、必要な能力のほとんどが鍛えてどうこうなるものではないのが、競技者側から見れば厳しい。特に、一度頂点を極めたジャンパーたち・・・アマン、ストッホ、そしてシュレリー・・・あたりが、最高の調子で最適なジャンプをしてももう勝てないと悟った時、モチベーションを保てるのだろうか。

今季も数多くのジャンパーが競技を離れるような気がしている。ベテランが技術的なキャッチアップの巧さで勝負できる時代は終わりつつある。適切な指導者がいるチームでは、若く身体能力の高いジャンパーが活躍するようになってくるだろう。そして・・・だからこそ葛西は驚異なのである。彼は自身のジャンプの最適化が完了して、彼のポテンシャルを継続的に結果に繋げられるようになった。そして、それで戦えているということは、彼の身体能力が43歳の今季も世界トップレベルだということに他ならないのである。

大躍進したノルウェーのジャンパーたちはそれぞれが違う飛び方をしている。シュテッケルのもとで異なるフィロソフィーが混じり合い、それが多様性を生みだして個々の最適化を進めることできたことが好成績に繋がっていったように思う。

フィンランドは来期ラハティで世界選手権をホストするが、そのプレ大会でのフィンランドチームのパフォーマンスは目を覆いたくなるような壊滅的なものだった。遅きに失した感はあるが、純血方針を転換してオーストリアのBチームコーチであったアンドレアス・ミッターをヘッドコーチに招へいするそうである。何年かかるかわからないが、復活してほしいと切に願う。また、若手が伸び悩むポーランドもクルチェク・ヘッドコーチが退任し、チームは仕切り直しとなる。選手の素質は充分なだけに、少し方向を変えるだけで成績は出るように思う。

そして、日本。「いつもの」3人は素晴らしいジャンプをしている。あとは若手の突き上げだけだ。なんとか若手のコンチネンタルカップ派遣を実現してほしい。やっぱり外に出て多様なジャンプ台を経験していないとワールドカップに上がった時にチャンスを生かせない。コンチのレベルは充分に高い。ノルウェーの例が示すように、そこで自力で権利を取って上に上がるという流れができたら、チーム力が底上げされるだろう。今季はそういう流れがドイツ・オーストリアの若手に起こっていたので、2,3年後には独墺の復権があると思われる。

来期に向けて

やはり大きな懸念は、気候変動の影響だろう。高温、強風・・・仕方ない部分もあるが、これとウィンドファクターの問題の相乗効果でジャンプの競技性が損なわれてきている。非常にシビアなマテリアルコントロールとそれに対抗するテクニックの進歩により、ジャンプの飛行曲線は数年前とは大きく変わってしまった。そのせいか、多くのジャンプ台でウィンドファクターが効かない状況がみられるようになった。ウィンドファクターが効くことを前提としたゲートの上げ下げが不条理となって、試合が壊れることもあった。

本来なら、この変化に対応するようにジャンプ台のプロフィールを変えるのが筋だが、それには十年単位の時間が必要だろう。とりあえずはウィンドファクターの見直しが必要だと思う。また、ほんの少しでいいので浮力を戻すようなルール変更があっていいのではないかと思う。スーツの通気率やスキーの基準の長さを数パーセント変えるだけで、だいぶん違うように思う。

さて・・・・来期もプレウツ1強の時代が続くのだろうか。彼のモチベーションが保たれるのなら、その可能性はかなり高いように思う。プレウツの方向性で彼に勝つのはちょっと無理なような感じだ。あるとすれば、2001年のマリシュのように、別の方向性を持った強烈な存在が対抗として現れる可能性だ。現在上位にいるジャンパーの中でその可能性があるのは、ハイベック、ガングネス、そして、今季は揺れ動いたフライタークあたりだろう。若手ではドメン・プレウツと小林陵侑を破ってジュニア世界選手権を取ったダビッド・ジーゲルはとんでもないパワーを秘めていて面白い存在だと思う。ドメンがジュニアで負けたことが信じられなかったが、テテゼーでダビットのジャンプを見て納得した。

もう一人、シュレリーのことを忘れないようにと思っていたら、彼がプライベートのスキーで大けがをしたという残念なニュースが飛び込んできた。右ひざ前十字靱帯断裂の重症で、手術と8か月の加療を必要とするそうである。もし競技に戻るとしても、来期はかなり難しいだろう。うーむ、しかし考えようによっては、完全リセットのいい機会になるのかもしれない。まだ26歳。フェードアウトするには早すぎる。

結局は長々と書いてしまった・・・最後までお付き合いくださってありがとうございました。
スキージャンプ、面白いと心から思う。もう少し、ウェブ上に有益かつ情緒的に過ぎない報道や解説があったら、みんな、もっと面白く感じられるはず。こんな単なるファンの戯言じゃなく、もっとジャンプを本当に知っている人が技術的な情報を発信してくれるとありがたいのだけどなぁ。

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Comments

今シーズンもいろいろ振り返りたいことが沢山ありますね。
個人的には、(葛西以外の)日本チームがフライングで意外と飛べているな~と感じました。
選手の実力があるのはもちろんですが、ビンディングとブーツの進化でフライングの経験不足を補えているのかも。プラニツァでもアメリカチームがそれなりに飛んでいましたし。
フェットナーが変ったブーツをはいていましたが、来シーズンはこのタイプのブーツをはく選手が増えるのかもしれませんね。
スーツも肩の角が立ったデザインが印象的でしたし、レギュレーションが厳しくなってもマテリアルの進化は止まらないですね。

Posted by: 北きつね | March 24, 2016 at 04:15 PM

どうもです。プラニツァではみんな平気で200m飛んできましたね。マトゥラが210m飛んで2回目に進めなかったのにはびっくりしました。全体のレベルが上がっていますね。ご指摘のように、マテリアルのアシストも大きいのでしょう。

日本選手はみんな空中がうまいので、フライングは得意ですね。あと、アメリカの選手は素質がすごいです。もし彼らがオーストリアに生まれていたら、トップ選手になっていたことでしょう。特にフェアオールは本当にすばらしかったのに、残念なことになってしまって・・・。

Posted by: かずやん | March 27, 2016 at 08:39 PM

かずやんさん、お礼を言うのが大変遅くなりましたが、今年もとっても勉強になり、楽しませて頂きました。

プラニツァで、プレウツ、クラニエッツによる、衝撃の、これぞフリーガーというジャンプに圧倒され、夢現つの状態で、シーズン終了でした。
条件が合えば、竹内でも240m飛べる時代ですが(竹内はフライング上手くなりましたね!)、彼らは違いを見せつけてくれました。特にクラニエッツはスリリングで痺れました!

ヨーロッパの気候変動に憂慮しつつ、サマージャンプ開幕まで、暫し休憩と致します。

次シーズンは伊東大貴勝負の年と密かに期待しています。それではまた。

Posted by: こたろう | April 01, 2016 at 06:51 AM

今季も毎試合のレビュー、お疲れ様でした。
あまり書き込みませんでしたが、毎回楽しく読ませていただいておりました。

今季のトレンドについての総括、まったく同感です。プレウツのパフォーマンスは完璧であり、究極でしたが、その飛び方は誰もが真似できるものではなく、また必ずしも今後も最先端であり続けるとは限らないでしょう。
先日、ふと思い立って11-12シーズンの伊東やバーダルのジャンプを見直してみたのですが、今季のジャンプを見慣れた目で見ると、ちょっと衝撃的なくらい浮力感が感じられなくて、びっくりしてしまいました。
4年前から現在に向かっての浮力の増大が何に由来するのかは私にはよくわかりませんが、空中で浮くための特殊な体質・感覚がものを言う時代が来ていることは間違いないでしょう。(もちろん、単に空中が良いだけではダメで、サッツで最大限のスピードを得る技術と身体能力が前提として必要なわけですが。)

今季は空中の比重が大きくなるだろうという予感はシーズン初めからあったので、夏に良かった作山ではなく栃本を大穴に推していたのですが、結果としては、予感は半分当たり、半分外れたというところでしょうか。
実際に日本チームの台風の目になったのは小林陵侑で、彼のパフォーマンスはもちろん素晴らしかったのですが、サッツだけなら作山や小林潤志郎も甲乙つけがたいものを見せていたように思え、今季の場合、十代の陵侑の未成熟な体が、兄たちにない+αを生み出していたのではないかと想像します。そして、葛西・伊東・竹内の成績の差は、能力や技術的な完成度の差ではなく、シンプルに各々のジャンプのタイプと今のトレンドとの距離感を示しているように思えて、興味深いですね。
私も、遠からずプレウツと異なるスタイルの飛び方が台頭してくると思うのですが、そういう意味では、おそらくどんな流れが来ても、葛西・伊東・竹内は3人の中での位置が入れ替わるだけ(そして伊東あるいは竹内が上に来た時には、作山や清水が上位に顔を出すことも期待できる)で、日本チーム全体が地盤沈下することはなさそうで、安心感がありますね。

トレンドが明確であるが故に、ジャンプ台の側の条件がかなり気になったシーズンでした。もっとも印象的だったのは、ラハティのノーマルヒルでの試合でしょうか。プレウツ兄弟や葛西が、どんな飛び方でも完成度が高ければ通用することを示して、けれども同時に、その飛び方ではハイベックや竹内やヴァンクに勝てない、という、ラージヒル以上とまったく逆の現象。普段の試合と違う展開、違う選手の魅力が引き出されて、しかもそこに競技レベルの高さに裏打ちされた必然性があるという、好試合だったと思います。
ワールドカップにノーマルヒルの試合を組み込んだら、という こたろうさんの提案、私も大いに賛成です。90年代の原田にしても、勝利の半分以上はノーマルヒルで挙げていたわけで、もしあの時代にノーマルヒルの試合がなかったら、どれだけ不遇になっていたことか。
個人的には、ジャンプ台をあまり大型化したり、その瞬間の流行に合わせて似たようなプロフィールに改修してしまうこと自体、いかがなものかと思っているのですが、最後のプラニツァを見て、ちょっと考えが改まりました。最適の時期に、最適の設計がなされたジャンプ台で試合をすれば、どんな飛び方でもそれぞれに力を表現できる試合が出来るんだなあと。

トレンド談義を離れて、選手個人のことをいくつか。プレウツがタイトルを獲ったことは、素直に嬉しいです。ここ2年ほど、フルメンバーで札幌に来てくれたスロヴェニア勢が、オリンピックで、世界選手権で、そしてワールドカップ総合で、休んだドイツ勢ノルウェー勢に負けていくところを見てきたので。
私は実は、去年のワールドカップ総合のタイトルがプレウツには与えられなかったことが、結構ショックでした。
もちろん、試合にどれだけ出るかの選択はまったく選手の自由であるべきですし、年々スケジュールが過密になる中で、すべての試合に出続けることはもはや非現実的ですらあるでしょう。
ただ、だからこそ、結果においてはどんな戦略でどんなポイントの取り方をした選手も平等に評価されてほしかったし、遠い札幌に欠かさず来てくれる選手には報われてほしかったのです。(フロイント自身が総合王者は2人であるべきだったと言ってくれて、ずいぶん気持ちが救われましたね。)

札幌と言えば、宮様スキー大会の時にノイマイヤーが来て、引退を告げていったそうで。人づてに様子を聞いただけですし、どんな思いがあって最後に日本で飛ぼうとしたのか、知る由もありませんが、その話を聞いた時は、なんだかとても感傷的になってしまいました。ワールドカップで勝つところ、一度は見たかったなあ。

今シーズン、アマンが逆足でのランディングを始めて、ヴァイスフロクになんでそんなことをするのか理解できないと言われたりしていましたが(笑)、今度は葛西が、両足どちらでもランディングできるようにしたいと言い出しているそうで、そのニュースを聞いたときは笑ってしまいました。
なんというか、いつでも何かしら自分を変革して、新しいことに挑戦していないと気が済まないんでしょうね、彼らは。

書き出すとついとりとめなく長文になってしまって、恐縮の限りですが、また来シーズンも、よろしくお願いいたします。

Posted by: まちびと | April 01, 2016 at 04:32 PM

こたろうさん、まちびとさん、今季もいろいろとコメントをいただきました。感謝です。

こたろうさん、私もクラニェッツは大好きです。サッツで多少失敗しても空中で立て直して230まで持ってくるなんて、他のジャンパーにはできないことです。きちんと手を治して、もっと活躍してほしいですね。まちびとさんのおっしゃるように、空中技術の重要性が増しています。なのでクラニェッツだけでなく、伊東大の復活、大いにありえると思います。

まちびとさん、素晴らしいレビューありがとうございます。勉強になりました。それほど浮力が増大しているという感覚は無かったのですが、スーツがピチピチになった直後と比べるとかなり違うということですね。やはり、余裕がちょっと戻ったことでスーツの進化が加速しているということでしょう。サッツ技術の進歩で前に進むスピードが上がっていることも、浮力感に大きく寄与しているとは思います。こういうことを、ビデオ解析とかできちんと解説してくれるといいのですが。

私も台の多様性は維持してほしいと思います。古いタイプの小さな台の存在がとても貴重に思えてきます。浮力潤沢時代の設計の台よりも、逆に今のマテリアルに合っている感じがありますよね。大倉山の台、なんとかならないものでしょうか。実は日本ジャンプの再生の鍵はそこにあると思います。アルマティの台を札幌に欲しい・・・。

ノイマイヤーはDSVに残る可能性が高いそうです。何らかの形でジャンプに関わっていくのではないでしょうか。

最後に、日本選手のことです。伊東、竹内のジャンプは私の素人目では完璧です。もちろん、完成度が100でないときもありますが、100の時はこれ以上はあり得ないような技術的洗練度だと思います。そういう意味では葛西よりも上に思う時があります。単に身体能力と、おっしゃるとおりトレンドとの距離感の差だと思います。それと同じことをアマン(ランディング以外)やヴァンクに感じます。実は私はヴァンクがかわいそうでならないんですよ。彼は時代が違えば、もしアホネンが活躍していたような時期ならプレウツ並みにドミネートできる技術と能力を持っていると思うんです。単に、彼の190センチを超える体が今のトレンドに合っていないだけ・・・・。

私は空中技術の重要性が増してくることを見通せていなかったです。なので夏のジャンプを見て作山や小林潤がそのまま来るかな・・と思っていたのですが、冬は違いました。でも彼らにしても非常に高いサッツ技術を持っているので、経験さえ積めば普通にトップ20には入ってこれると思います。

葛西のスイッチジャンパー発言には私もたまげました。今季の葛西のランディングは素晴らしいのにもかかわらず点数が出ないことは、事実だと思います。それに不満を持つのは当然ですけど・・・あれを続けてジャッジの信頼を勝ち取る方が早いような気がします。アマンの苦労を見ていると、そう思います。

Posted by: かずやん | April 01, 2016 at 09:02 PM

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