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January 17, 2016

風のスパイス効きすぎのフライング選手権 バートミッテンドルフ

先週から強い寒気がヨーロッパに入った。ずっと居座っていた暖気とぶつかり、突風と雹混じりの雪が降った。数年前はこれが12月の始めぐらいに来ていたんだけどなぁ。こんなんでフライングができるはずがないと思っていた。

バートミッテンドルフも風は強かったけど、何とか試合になっていた。これは、新しいビンディング、防風ネット、ウィンドコンペンセーション・ルールと地元の努力のおかげだろう。特に、土日の夜には新雪がたくさん降って、ランディングバーンを固める作業にはものすごいマンパワーが必要であったであろうことは想像に難くない。

おかげで葛西の240.5m、そしてプレウツの244mというとんでもないフライトを目にすることができた。この2本のフライトはK点付近で非常に強い向かい風を受けて、神の意志のようなものを感じるフライトだったと思う。

4回目が行われなかったのは残念だったけど、仕方がない。一番残念だったのはガングネスだろうなぁ・・・あれだけのフライトを3回飛んで、勝てないのは不運を通り越してかわいそうにすら思う。

それにしても、風の影響力の大きさはウインドファクターの想定するものを大きく超えていた。特に向かい風のある状況で低いゲート設定の時、風が止まってしまうと、もうどうしようもない。今日の団体戦は全体としては結構ましな条件だったと思うけど、風が必要なジャンパーのテペシュが2回とも無風で本当にかわいそうだった。今日はスロベニアの日じゃなかったと言うしかない。

でも、なんでこんなにセンシティブになっちゃったんだろう?マテリアルそのものに全く浮力がないから、風がないとストンと落ちてしまう。かといって、プレウツのようなスピードのあるジャンパーが向かい風を受けたときのことを考えると、あれ以上のゲートには設定できない。とんでもないサッツ・スピードと、全くない浮力。ジャンプ台の構造そのものを、その現状に合うように変えていかないといけないのかなぁ、と思う。

また、風と緩いランディングバーンにより、試技を含めて転倒はたくさん起こった。試合では大きな事故がなかったが、水曜にテストジャンパーを務めていたルカス・ミュラーがビンディングの不具合で大転倒し、脊椎を損傷したことは日本では全く報道されていないようだ。現状では下半身に麻痺があるそうで、心配だ。彼は才能のあるジャンパーだが、数年前に転倒負傷してからの復調に時間がかかり、そしてようやくこれからというところでまたこんなことに・・・。

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