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January 31, 2016

ジャンプの醍醐味の詰まった試合 大倉山

葛西、悔しいだろうなぁ・・・。
今日の試合はこの一言に尽きると思う。

最後の伊東は仕方がない。飛び出し速度が86キロの大倉山で下の風が少なければ、あのくらいが限界に近いのではないか。ちょっと失敗したら110mぐらいになるような条件だったと思う。1回目は最高の風をもらったのだから、不運とは言えない。できることはして、この高いレベルで7位は素晴らしい成績だと思う。

土曜は安定した追い風の吹く、公平でシビアな試合だった。一方で日曜は大倉山らしい、向かい風のロシアンルーレット勝負。ジャンプ競技の二面性を感じることのできる大会だったと思う。でも今日は85キロ台の飛び出し速度と今のマテリアルの状況の相互作用で、さすがに風にセンシティブ過ぎたかなぁ。ここまで低速だと上の風はある意味必要悪。サッツ時に向かい風であおられて体勢移行に時間がかかりスピードをロスしたのち、下は風がなくてストンと落ちるのが最悪のパターン。ウィンドファクターは風の強さを全部均してしまうので、本当の有利不利を表していないと思う。

今回はプレウツ、フロイントの両者が大倉山に行ってくれた。二人とも、総合王者になるためには一つたりとも手は抜かないということだろう。プレウツはサッツのタイミングが遅れて右スキーを落とす頻度が増えてきている。土曜の2回目のようなジャンプが出せたらどんな条件でも勝てるのだが、今日のように風の有利不利がある状況で少し失敗すると、さすがの彼でも表彰台には上がれなかった。フロイントも転倒したり、風がなかったりであまり実りのある遠征ではなかった。ガングネスに至っては失格もありほとんどポイントが得られなかった。

今大会のスーツ違反による大量失格の原因は定かではないが・・・・測る人が違うか、あるいは日本の湿潤な気候が生地の伸縮性に影響を与えたか、だと思う。普通の服でも日本からヨーロッパに持ってくると縮むように感じるのだから、ジャンプスーツだってそんなことはあり得るんじゃないか。

今期は女子ジャンプについてほとんど言及していないけど・・・それはユーロスポーツでやってくれないから、見られていないということなんです。オーベルストドルフの今大会はARDでやってくれたので久しぶりに見たんだけど・・・高梨沙羅のパフォーマンスが凄すぎて唖然とした。プレウツどころの話じゃない。ノーマルで10mの差なんて・・・一人だけ別次元の高さで飛んでいる。

ここまでの差があるとちょっとまずい。ドイツや北欧勢がトップテンにもなかなか入れない状況もあり、競技として、コンテンツとしての問題が生じてくるんじゃないかと、心配になってきた。ユーロスポーツが契約しなかったこと、W杯の競技日程に穴があることなども、そのあたりと無関係じゃない気がする。

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