« 調子も風次第? ニジュニィ・タギル | Main | フロイント、風を呼び呪縛を解く オーベルストドルフ »

December 20, 2015

プレウツ今期こそは・・・ エンゲルベルク

今年はクリスマスが週末にかかるため、その前の日曜日(アドヴェント)にエンゲルベルクのワールドカップがあることになった。しかし・・・気温は高いままで雨なども降り、標高1000mを超えるスキーリゾート地であるエンゲルベルクにもほとんど雪がない。なので、クリスマスの雰囲気が出ない。一体どうなっているんだろう。

ずっと追い風が吹いていて厳しい大会となったが、全体としてはかなり公平だった。ここはウィンドファクターの効きもいいし、天然の防風林のおかげで横風も少ない。ジャンパーにとっては、ジャンプ週間に向けての良い調整となったであろう。

ただ、この台はアプローチがちょっと特殊なようだ。たぶん、最後の平たい部分が長い、古いタイプのアプローチなんだと思う。そこで後ろに重心が行ってしまい、”すっぽ抜け”みたいなジャンプが出ることがある。土曜日のヴェリンガーなんかがそう。それを気にすると逆にサッツが遅れてしまうみたいで、アプローチの感覚にセンシティブなフロイントはかなり苦労していた。それこそが彼に残された弱点で、アプローチの形状がバラバラの4ヒルズが不得意なのはそのせいなのだと思う。今期も苦労しそうだ。(ちなみに、このアプローチは今大会後、大改修されるそうだ。)

逆に低いクラウチングから身体能力でズドーンと飛ぶプレウツは、そういうのに影響されることが少ない。昨季は序盤で飛び出し速度が出ず、不調のままジャンプ週間に突入して、それでも3位。今期は調子を合わせることに成功したから、大本命だろう。土曜の1回目のようなジャンプを8本中5-6本出されたら、誰も太刀打ちできまい。

とはいえ、このところずっと、オーストリア勢がジャンプ週間を勝ってきた。彼らにはものすごいホームアドバンテージがある。ハイベックの最後のジャンプはプレウツに迫るものだった。ホームならもっと肉薄できると思う。プレウツは勝負弱いところがあるので、つけ入る隙はあるとみている(それはハイベックも同じだという声か・・・)。一方、昨季王者のクラフトは成績が上がらないが、調子が悪いようには見えない。まだ見限れない。

ノルウェー勢も好調を維持。誰かが一つの大会で勝つ可能性はかなりあると思う。そして・・・葛西。確かにちょっと幸運だったかもしれないけど、それでもこのレベルで表彰台に乗るのは至難の業だ。すごい技術と能力だよ。今度はプレウツ弟をギャフンと言わせて欲しい。

作山はつかみつつあると思う。夏がフロックでないことを証明する時は、そう遠くない時期に来そう。あと、ポッピンガーの今日の2回目のジャンプが素晴らしかった。教科書のお手本みたいだった。

|

« 調子も風次第? ニジュニィ・タギル | Main | フロイント、風を呼び呪縛を解く オーベルストドルフ »

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)




TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/64278/62908589

Listed below are links to weblogs that reference プレウツ今期こそは・・・ エンゲルベルク:

« 調子も風次第? ニジュニィ・タギル | Main | フロイント、風を呼び呪縛を解く オーベルストドルフ »