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December 13, 2015

調子も風次第? ニジュニィ・タギル

今年の冬は暖かい。先日も15℃ぐらいにまで気温が上がってびっくりした。暖かいということは風も出るということ。今期、日本チームはジャンプ週間までヨーロッパに残って調整する予定だったらしいが、急きょ帰国。いつもはジャンプ週間前の日本との往復に疑問を投げかけているけど、今期はそれで正解だと思う。中欧はおろか北欧にもちゃんと飛べる台が少なく、お客様が十分に調整できる状況にない。エンゲルベルクには戻ってくるとのことで、この感じの日程が普通になるといいと思う。

不振のシュレリーとコフラー、病気のアホネンは休養。短いスキーでスピード重視のトレンドはパワー系のジャンパーに試練を与えているように思う。彼らはトレンドに乗るのではなく、自分の方向性で飛んだほうがいいのかもしれない。行き過ぎたトレンドに対するアンチテーゼを掲げたジャンパーが時代を切り開く。それが、ジャンプの歴史において繰り返されてきたことだ。

さて・・・ヨーロッパから遠く離れたロシアまで行っても、ジャンパーたちは風からは逃れられなかった。ニジュニィ・タギルの台は新しい設計でフラットなので、現在のレギュレーションでは風の影響が大きい。しかも、ここは吹き曝しに近い台で、飛び出してすぐのところに嫌な横風があることが多い。この横風はウィンドファクターに現れないが、飛距離にはものすごく影響する。今回、何人ものジャンパーがこの横風で横スライドして沈み、100mぐらいに落ちるという災難にあっていた。特に、クラフトは4回ともそれに当たったような感じ・・・。この台には防風ネットの設置が必須に思える。逆に、上をうまく抜けて、下でいい風をもらうとものすごく伸びる。そのような条件の差がジャンパー単位で起こるのだからたまらない。ウインドファクターも雀の涙ほどしか効かないし、時に逆差別的ですらあった。

ということで、今回は順位そのものを論じてもあまり意味はないが、それでもフロイント、プレウツ、そしてノルウェー勢はちゃんとポイントを稼いでいた。既にフロイントとプレウツの総合王者への戦いは熾烈になっている。

あと、今回、ハイベックやヴェリンガーあたりは何か思い出した感じがする。雪不足で調整が遅れていたジャンパーにとっては、一本一本がジャンプ週間に向けての大事な練習となっているのだろう。自信が重要な競技だから、風でもなんでもいいから一本いいのが出ると、いいスパイラルに入れる。逆に不運が続くと、ジャンプそのものが悪いわけじゃないのに、悪くなってくるのかもしれないな。

今日4位のスロベニアのラニチェク・・・・プレウツやクラニェッツとはタイプが違い、どちらかというとオーストリア系のジャンプだがプレウツに飛型はよく似ているが、飛行曲線は少し高め。かなりジャンプの完成度が高く、パワーもある。今後も着実にポイントを重ねると思う。

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