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July 05, 2015

Apple Music

熱波が来た。家庭用クーラーというものが存在しないこの国での、連日の35℃越えは厳しい。来週には収まるみたいなので、じっと耐えるしかない。

暑すぎて出歩くこともできず、時間はあるから音楽聴きたいけど、熱いオクターブに火を入れる気にはまったくならない。グダグダしていたら一本のプッシュメールがAppleから来た。Apple Musicへのリンク。なんというタイミングだ、まったく。こっちを見透かしたような・・・・・しかもそのメールをiPadの方で受けてしまった。こういうメールは普段は即ゴミ箱行きだが・・・・。

一応、3ヶ月の無料期間が過ぎたら自動延長はしないように設定した上で試してみることにした。

・・・・・・・・あぁ、そういうことか。
ドイツのApple Musicでは邦楽を聴くことはできないけど、それでも・・・・このものすごいアーカイヴがこの手の中に・・・・。

これで、音がダメだったらダメなんだが、これがまた・・・ツボを押さえている。もちろん、オーディオファイルの視点から見ればクオリティが高いとはいえない音ではある。しかし、AACの器の大きさに合わせてきちんとまとめられた音なのだ。音楽的にまっとうな音。安いミニコンでかけるCDではなかなか出ない音が、ちゃんと出ている。

ものすごく良くできたFM放送の音に感触が似ているかな?けっこうアナログチックな音で音楽を楽しめてしまう。

自分の持っているCDも聞いてみたんだが・・・・録音のパーフェクトでないCDだと、Apple Musicが音楽的満足度で家のシステムを上回ることがあると認めざるを得ない。その衝撃の事実にちょっとクラクラしてきた。ちなみにWifi接続のiPad2、AKG K601の直差しの状態で、だ。普通の人が出先やBGM的に聞くという目的で、これ以上のクオリティが必要だとは思えない。

クラシック関係では、ユニバーサルクラシックの各レーベルから、ナクソス、マイナーレーベルに至るまでかなり網羅されている。過去の名盤も聞き放題だ。CDとしては入手困難なものも数限りなく見つかる。最新のアルバムにはいくつか無いものがあるなぁ・・・・・ああ、そうか、それらは日本企画のものたちか。そういうしょうもない利権関係の国境は見える。

こりゃ、スマホを持っている人にとってはCD、そしてCDショップというものが完全に必要でなくなる。リッピングは過去の儀式となる。いや、もうiTunes Music Storeですら必要ない。そう、音楽は買うものでなくなるのだ。

おそらく、オーディオファイル向けハイレゾとApple Music(をはじめとする音楽配信サービス)、そしてアナログが共存していくことになるのだろう。帯域の拡大とともに、ハイレゾもストリーミング配信に向かうことは想像に難くない。

とんでもない時代になったものだ。受け入れるのにはちょっと時間がかかりそうだ。この感覚を比喩的に表現すれば、何でも頼めるフードコートが家の目の前にできて、向こう3ヶ月はタダで食べ放題。その後も1ヶ月に10ユーロでOK.。料理も絶対的クオリティはそこそこだけど結構いける。でも食べられる量には限りがあるし、そこで食べちゃうと家で丹精込めて作る料理を食べられなくなる。いや、作ることすらしなくなっちゃう。そういう感じ。そのうち、その味に慣れてそれでよくなっちゃったり・・・そう考えると・・・・・。

この自分が3ヵ月後、料金を払ってApple Musicを続けることになるのだろうか。それこそ自分にとっての大事件だ。

(追記)私も楽曲へのDRM付加の問題があることに気づきました。詳細はググれば出てきますが、ややこしくて理解不能。要は、上記フードコートの例で言えば、テイクアウト不可、持ち込みはOKだけど持ち込んだらそこで食べてくれということなんだと思っている。店としては大量にタッパにつめて持ち出されたらたまらないが、店を出る時にはタッパの中身が持ち込んだものかどうか区別をつけるのは難しいということなんだろう(比喩しすぎて意味不明か・・・どこかの国の国会答弁みたいだな)。もちろん、これはAppleがそうしたくてそうしているわけはない。ふぅ・・・。

なので、”こりゃ、スマホを持っている人にとってはCD、そしてCDショップというものが完全に必要でなくなる。リッピングは過去の儀式となる。いや、もうiTunes Music Storeですら必要ない。そう、音楽は買うものでなくなるのだ。”という上記の文言には、現状では”クラウド上にある楽曲のみをストリーミングで聴く場合においては”という制限がつくことになる。つまり、Apple Musicは従来の楽曲を購入するスタイルのオーディオとは排他的な位置づけなのだ。AppleはiCloudミュージックライブラリで2つの排他的な楽曲リストを統合しようとしているから無理が生じている。コンセプトとしてはわかるのだが、やり方としてはユーザーを欺くような感覚が否めない。

(7.7追記)
日本のIDにて日本のApple Musicも試してみたけど・・・・愕然として途方にくれた。レーベル・事務所の壁でできた迷路の中をさまよう感じ。これではメジャーどころとか懐メロしか聴かない人には、ほぼ意味ないのでは?海外からアクセスしているからブロックされているわけじゃないよねぇ?

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