« 参りました・・・フロイントはヴェルトマイスターにふさわしい | Main | 熾烈なチャンピオン争い ラハティ »

February 28, 2015

人知を尽くした、何も恥じることのない素晴らしい4位 団体戦

上位6チームの力の差は、史上最小になっている。大エースのフロイントを擁するドイツも4人目が弱点。隙のないノルウェーが一歩リードしているが、メダルの行方は流れ次第でどうにでもなりそうな感じだった。

今日は木曜の個人戦にも増して、風が強かった。上の飛び出し付近の横風は常時秒速2m以上。時に5mを超えていた。しかも、上と下の風向きが違い、下の風が回っているので瞬間瞬間で条件が変わる。飛びすぎを防ぐためにゲートは低く設定され、もし上で5mの横風を受けて、下の風が逆の横風だったり無風だったりしたら、どんなジャンプでも120mがやっとという状況だった。

一番強いノルウェーが一番いい条件に恵まれた。これはもう、他チームが付入る隙がなかった。
そして、今日の風はドイツを憎悪していた。8本、すべてで良くなかった。フロイントの1回目は本当に最悪。あれで120mを超えたのは信じられない。そして、2回目は彼は向かい風で吹き飛ばされた。ヒルサイズを9mも超える143mなんて、立てるわけがないじゃないか。ノイマイヤーやアイゼンビヒラーはきちんと飛んでいたが、これでは勝負にならなかった。

というわけで他チームに銀メダルのチャンスが生まれたが・・・・過酷なサバイバルレースの様相だった。日本も、はっきりいって風の恩恵をほとんどもらえなかった。小林は下の風がまったくなかった。伊東は2回とも変な後横風で・・特に1回目のジャンプは凄く良かったのになぁ。葛西の2回目はひどすぎる。またしてもフロイントの飛びすぎの影響で待たされてゲートが下がり、しかも飛び出してすぐの5m近い横風。あれでサッツ後にしっかり上の段に入ったのは凄い技術だと思う。なのに、下はほとんど無風・・・。おそらく、竹内の2回目が一番条件が良かったが、間の悪いことにそのジャンプはあまり良くなかったと思う。飛距離とジャンプの質にまったく相関がなかった。とにかく、日本は技術的には8本、きちんと揃えた。あれ以上は無理。素晴らしいパフォーマンスだったと思う。これでメダルに届かなければ、仕方がない。

オーストリアを銀メダルに押し上げたのは、シュレリーだった。風を切り裂く、素晴らしいパワージャンプだった。今日の彼のジャンプを見てはっきりとわかった。シュレリーはモードチェンジした。スピードと空中で勝負するスタイルから、パワーと技術で勝負するスタイルへ。バーダル型へのチェンジである。先日引退したロイツルがシュレリーとフュージョンしたかのようだ。今後、シュレリーはオーストリアチームの中で長く、アンカーの役を務めていくであろう。そして、ポッピンガーの爆発力はやはり侮れなかった。向かい風をもらったら、とてつもなく飛ぶ。こちらも、ビドヘルツル-コッホから綿々と受け継がれたものを感じる。これで、オーストリアチームは世代交代を完了したということになろう。

ポーランドが恐い、と思っていたがそうなってしまった。風の恩恵ではない。力があった。特にムランカ・・・彼の潜在能力は恐ろしいものがある。まだムラがあるが、失敗したときでも結構行く。こういうやつがチャンピオンへの道を登ることができる。フロイントも5,6年前はそうだった・・・。

風の影響の大きな大会だった。台は構造的には素晴らしかったが、人工的に塔を立てて大きな台を作ってあるから、台は吹きさらしの状態となってしまったようだ。風との闘いも、ある程度以上になると興ざめだ。ノルウェーとドイツが10点差ぐらいで最後、フロイントが137ぐらい行って、最後ヴェルタというのが見たかった。

|

« 参りました・・・フロイントはヴェルトマイスターにふさわしい | Main | 熾烈なチャンピオン争い ラハティ »

Comments

ファルン、終わりました。風、あの状況なのにポンポン飛ばせましたね。フロイントの143mで、案の定ゲート下げの風悪化という、ビケルスンのデジャブが葛西を襲い。。。

しかし、仰る通り、各国の力の均衡は近年にないものですね。

残りのW杯も楽しみです。それにしても、雪が無いですね、最近の北欧は。

Posted by: こたろう | March 01, 2015 at 08:26 AM

今季も終盤戦になってしまいましたねぇ。確かに、雪が心配ではありますが、フィンランドやノルウェーは大丈夫でしょう(スウェーデンは暖かいバルト海のおかげで比較的温暖なので)。

今後はプレウツ・クラフトがどこまでフロイントに対して持ちこたえるか、そういう感じの戦いになりそうですね。プレウツは最後の最後にようやく、本来の彼らしいジャンプが出ました。あれがいつも出せれば、フロイントとガチンコ勝負に持ち込めるのですが・・・。

Posted by: かずやん | March 02, 2015 at 05:59 AM

Post a comment



(Not displayed with comment.)




TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/64278/61211245

Listed below are links to weblogs that reference 人知を尽くした、何も恥じることのない素晴らしい4位 団体戦:

« 参りました・・・フロイントはヴェルトマイスターにふさわしい | Main | 熾烈なチャンピオン争い ラハティ »