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February 01, 2015

世界選手権に向けて変わっていく勢力図 ヴィリンゲン

ここにきて、非常に陰鬱な天気が続いている。湿っぽくしっかりと寒い。ただ、やはり日は着実に長くなり、時折覗く日差しには春の明るさがある。土用とはよく言ったもので、節分の前の日々は体も、心も、気候も何かバタバタした感じで落ち着かない。そんな中を日本まで行って、すぐに飛んで帰ってくるというのはホント、しんどいと思う。それをジャンパーたちの顔に見る。日本勢の顔色の冴えないこと・・・・一方でこっちにとどまったフロイントのフレッシュなこと・・・。

週末のヴィリンゲンもかなり天気は怪しかったが、なんとか運よく普通に3試合こなせた。ただ、風の影響はかなりあった。今となっては非常に古典的なこのミニフライング台は、下のランディングバーン近くの風の影響が大きすぎる。そこで強い向かい風が来れば、風を使えるジャンパーなら140mクラスの大ジャンプとなる。一方、ビンディングの革新以降、この手の飛び出しが低速で高さのある台においては、飛び出し付近での向かい風は下手にない方がスピードが死ななくていい。ということは、上の向かい風があって下が無いのと、上は無風で下はあるのとでは、ウインドファクターは同じでもジャンパーの感覚ではまったく違うことになる(もちろん後者の方が断然良い)。下の風がほとんど無くて130mに行くのも難しいのに、ウインドファクターはちゃんとマイナスだったりするわけだ。どーゆーこと?って風が当たらなかったジャンパーの顔に書いてある。葛西は風が当たった、ということが1回もなかった。ジャンプの完成度は悪くなかったと思うんだけど・・・。

とはいえ、今週末のフロイントの力はちょっと、他とはかなり差があった。この台が彼が得意とするフライングに近い台だということを差し引いても、最後の、降雪でスピードが出にくい条件(コウデルカが3位にジャンプアップした)でのあの飛距離は凄い。得意な台で120%を出したヴェルタを力でねじ伏せた。ヴェルタはあれで勝てなかったらもう仕方ない。彼も勝ってないのが不思議なジャンパーの一人だよなー。まぁ、この調子ならビケルスンで勝機があるだろう。

この台はそれほど得意でないはずのストッホもちゃんと風を捉えて勝ったし、プレウツもスピードが出て安定してきた。やっぱり、去年の3強はちゃんとここにきて調子を合わせてきたな、というところだ。今後はこの3人が中心となって回っていくことになるだろう。そんな中で、きちんとそれに対抗しているクラフトとコウデルカの実力もたいしたものだと思う。

一方で、明らかに調子落ちなのはハイベックだ。この台が彼に合わないというのを考えても、あまりにもダメすぎた。ここらで一旦、リセットしたほうがいい。私がトレーナーなら、ノイシュタット、ビケルスンというでかい台はパスし、ゼーフェルトやヒンツェンバッハあたりで調整させ世界選手権のノーマルヒルの金を狙わせるけどな・・・・。

各国陣営にとって悩ましいのがこの日程だ。次のノイシュタットも古典的な大きな台で、その次はビケルスンのモンスターフライングとなる。その直後に世界選手権に突入して、ファールンの最新式ノーマルヒルの個人戦だ。フライングからノーマルヒルはあまりにも違いすぎて、適応するのが困難だ。各国、ビケルスンに行くことに及び腰になるのも無理はない。今回振るわなかったオーストリアは思い切った策に出るかもしれない。

日本は・・・土曜の団体戦は4位だったとはいえ、3位との差は大きかった。何故伊東が使えなかったのかは定かではないが・・・でもしっかり8本揃えての、この結果はかなりショックだと思う。このままではよほどの幸運がない限りメダルには届かないだろう。ここの台の方が、ファールンよりも日本向きだという現実もある。立て直せるだろうか・・・。

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