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November 29, 2014

葛西の新境地 ルカ/クーサモ

とうとう、Eurosport Playerのサブスクリプションをした。これでいつでもどこでもジャンプが見られるし、Eurosport2でやるマイナーな競技も見られる。ジャンプ観戦にタイムシフト視聴がこんなに快適だとは思わなかった。ちょっと目を離した隙にお目当てのジャンパーが飛んじゃった!ということがこれで無くなる。

それはさておき、いつもながらに風が強いクーサモ。
台がいいから何とかなっているけど、もうちょっとマシな時期にWCできたらいいんだけどなぁと思う。今日もかなりひどい風だった。飛んでいる間に刻々と変わられるとウィンドファクターもお手上げだ。今日はヴェリンガーがかなりひどい転倒をしたけど、あれも風の影響が大きかった。シグナルがグリーンになって、おいおぃ大丈夫かと思ったよ。シュスターもスタートをギリギリまで待っていたぐらい。そんな中飛び出して、サッツでちょっと失敗してバランスを崩して、慌てて前に体重を乗せた瞬間に向かい風が無くなってつっかい棒を外されたような・・・。鞭打ちとかになっていなければいいんだけど。

そんなこんなで葛西が1回目に素晴らしく完成度が高い145mの大ジャンプをしてトップに立っても、イマイチなんだか素直に喜べず、「1回目で終わらないかな?」みたいな雰囲気だった。

しかも2回目が始まってすぐ、スロヴェニアのホープ、ラニチェクが空中でビンディングが外れるというとんでもない事故で転倒した。さらになんか、もうやめようよ、みたいな・・・・。でも良く考えたらヴェリンガーの転倒は基本的にはミスだし、ラニチェクの方はマテリアルの問題。環境が主要因じゃない。風は1回目よりマシなんだから、続行は当然だろう。

でも、その厭戦的雰囲気を吹き飛ばしたのはジャンパーたちのパフォーマンスだった。最後はとてもいい戦いだったと思う。今日、トップ10に入っているジャンパーの順位は、ほぼ実力順だと思った。

そして、葛西の2回目には本当にシビレた。風がパタッと止んで、ダメだと思った。あの条件で、アマンのスーパープレッシャーを受けて、ラストジャンパーで130超えるなんて、ありえない。2回目の全ジャンパーでダントツに悪い条件、しかもゲートはひとつ下。ありえない。全選手の中で一番フラットに、最後伸びている。風の影響を受けない至高技術のジャンプだ。伸びているから、ランディングに無理が無い。そして、特筆すべきは精神にプレッシャーがかかっても影響を受けずに体をコントロールする技術の向上。これが今でも葛西の競技力を向上させている。

金曜3位で意外に悔しそうだったのは、まともだったら勝てるはずという思いがあったからか・・・。今後も条件さえ合えば勝つだろう。伊東の金曜の2位は風に恵まれた部分は多分にあるけど、彼の、風を捉える技術の凄さを見た。フィジカルがもうちょっと整ってくれば、勝負に入ってくるだろう。今季は手術明けだから、無理する必要はない。

フロイントとプレウツは後々を見据えた、意識的スロースタートだな。ジャンプ週間頃にはもう一段上に来るだろう。でも、それは葛西もアマンも同じ・・・。ジャンプ週間が楽しみだなぁ。


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Comments

遅ればせながら、今シーズンも更新、お疲れ様です。楽しく読ませていただいております。

先週書きそびれましたので、クリンゲタールの分と合わせてコメントいたします。
団体戦のオーストリア、おっしゃる通りで、モルギー、ロイツルという、苦しい時でもチームを乗せてしまえる選手の不在を感じる展開でした。オーストリアも”普通のチーム”になった、ということかもしれません。
クデルカはいつか勝つべき選手のひとりだと思っていたので、勝って嬉しかったです。

クーサモ、個人的には昨日の1本目、ヴェリンガーのクラッシュのすぐ後で、ファンネメルが平気でいつも通り突っ込んでいったジャンプに痺れました。
このところ、毎回ファンネメルとハイベックが1本目でいい位置につけてはベテラン勢に跳ね返されている様子に、10年前の伊東やモルギーとアホネン・マリシュ世代の関係がダブッて見えて、なんというか、二人はいま、とても大切な時間を過ごしているんだという気がします。

葛西については……、何を言う必要もないでしょう(笑)。まったく、今シーズンも楽しみです。

Posted by: まちびと | November 30, 2014 at 07:25 AM

どうもです。今年はこんな感じで極々主観的につぶやく感じなんで、お恥ずかしい・・・。ファンネメルとハイベックの話は、まさに私も同じように感じていました。数年前はストッホやフロイントもこうでしたねぇ。葛西の話、オーストリアチームの話も含めて、やっぱりジャンプはSelbstvertrauen-自分をどれだけ信じられるかが勝負を分けるんだな、ということを改めて認識しました。

Posted by: かずやん | November 30, 2014 at 03:22 PM

かずやんさん、まちびとさん、今シーズンンもいろいろお教えいただきたく、コメントさせてください。よろしくお願いいたします。

さて、28日の大貴選手、風に恵まれたとはいえ、飛型も2回とも57点と、かなり手ごたえがあったと思うのですが。今シーズンFHの大会で勝つかもという期待をしてしまいました。皆さんの見立てはいかがでしょうか。

マテリアルですが、今年特にSPORT2000という板が目立つのですが、フィッシャーと比べてなにか利点があるのか気になっています。

週末からは女子も開幕ですね。

Posted by: こたろう | December 01, 2014 at 12:05 PM

どうもです。
伊東は凄くスキーに乗れている感じがします。おっしゃるように、FHのような、高速飛び出しの台では特に期待できるのではないでしょうか。

SPORT2000はスポーツショップのブランドで、板そのものが広告になっていて・・・ちょっと前までは中身はFischerだったりしたらしいんですが、どうやらそういうライセンス契約的なものはダメということになって、今は独自にオーダーメイド的に契約選手に合わせてスキーを作っているようです。ずーーーっと同じメーカーだったヤンダやヒルデが今年からSPORT2000になったところを見ても、かなり頑張っているという感じがしますね。

ただ、合う合わないは結局は選手の感覚や作り手との信頼関係の方が大きいんじゃないでしょうか・・・こういうことは選手自身がもう少し情報発信してくれると嬉しいのですけど。

Posted by: かずやん | December 01, 2014 at 09:26 PM

早速お教えいただきまして、ありがとうございます。
SPORT2000、スポーツショップのブランドだったのですね。私、ヒルデのファンでして、これを機に復調を期待したいところです。いろいろ明かせないこともあるかと思いますが、選手自身の情報発信は期待したいところです。こればっかりは自分で試せないもので。


Posted by: こたろう | December 02, 2014 at 12:55 AM

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