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November 24, 2013

風・風・風 クリンゲンタール開幕戦

今日はここらあたりは風はあまりなく穏やかなのだが、遠く東のクリンゲンタールは強い風が吹いていた。予定の開始時間から30分が過ぎ、雪も降り出して吹雪になってきた。今日の試合はさすがにもう無理だろうと思った矢先、急に風が穏やかになった。1時間以上遅れたが試合にゴーサインが出た。

最初は良かった。風の有利不利はあるけれども、まぁ、しょうがないと思える程度だった。それにしてもポーランドの若いやつらは活きがいい。ビーグンが向かい風を捕らえて142.5mの大ジャンプ。いいジャンプだった。ジュリーはあわてて2つ、ゲートを下げた。

が・・・そのくらいいい風はこの後一度も吹かなかった。1回目中盤に入るとさらにどんどん酷くなった。安定しない、後ろ横からの最悪の風。雪も降っているから、人海戦術のブロワー隊がいるものの、待たされたらノーチャンス。伊東も待たされた挙句あれはないだろうという条件で飛ばされた。まぁ、彼だけのことじゃなく、ごく少数の一瞬の凪を捕らえたジャンパーのみにチャンスがあるという、弾が5つ入ったロシアンルーレット状態となった。そういうチャンスをきっちり捉えたのが竹内とヴェリンガーだった。あと15人になってコフラーがジャンプ終盤に追い風でスキーを叩かれ、転倒。大事に至らず良かったが、その後ますます待ち時間が長くなった。あと10人がなかなか終わらない。最後の2人、バーダルとシュリーレンツァウアーは吹きさらしの中を10分以上も待たされた。風は強くなるばかりで仕方なく中断。ずっと待ったが、バーダルとシュレリーはコーチ陣との協議の上、棄権を選択した。これは当然の決断に思えた。すでに5時に近づいており2回目がある可能性は限りなく低かったし、冷えた体でこの条件で飛んでも大きなポイントを取れる可能性はなく、負傷の危険性のみ大きかったのだから。

まぁ、結局、ジュリーが中止をもっと早く決断すべきだったのだ。勝ったビーグンには悪いけど、今日の試合は試合として成立していなかったと言わざるを得ない。これは、ビーグンのジャンプが勝利に値するものでなかったという意味では決してないのだけど。もっと他のジャンパーがしっかり飛んだ上で勝って欲しかったと思う。

テレビでぬくぬくと見ているだけでも疲れた。現地の観客とジャンパー、関係者の皆様はさぞ疲れたことだろうと思う。

気象条件だけは仕方ない。冬の始まりはそういうものだ。開幕戦をまだ冬が来ていない(はずの)クリンゲンタールでやるというのは素晴らしいアイディアだと思ったんだけどなぁ。冬が早く来てしまったからね。皮肉なことに北欧は雪も豊富でよい条件なんだそうで・・・。

日本勢は調子良かっただけに、試合がもうちょっとまともだったら良かったんだけどなぁ。竹内の4位はいい成績と思うけど、彼は調子的には勝つチャンスがあったと思う。日本のジャンパーたちは葛西も含めて全員いいジャンプをしていた。しかも、みんなジャンプのタイプが違うのがいい。土曜団体の3位もフロックじゃない。

一方、ノルウェーは本当にひどかったし、オーストリアもまだまだな感じ。
ただ、シーズンは長い。勝負のオリンピックはシーズン終盤だ。シュテッケルとポイントナーはそれを見越したチーム・マネジメントをしている可能性が高い。今の調子に一喜一憂するのは早すぎるだろう。

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