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June 03, 2013

球を替えてみる (2/4) 動機

アンプを注文する時、Octave V40SEの標準管がEL34から6550WEに変更になったことをTizerさんから聞いて、それもいいかも、ぐらいにしか思わなかった。6550はバランスのよい、いい球だと聞いていたし、エアータイトやマッキントッシュも使っていると知っていた。しかし、今思えばそのことをもうちょっと重大に受け止めておくべきだったんじゃないか、と思う。特に、何故、それまでのオプションだった6550Cではなくて6550WEなのか、ということを。少し知っている人から見れば、このことは、真空管の世界においては細部が重要だということを知らなかったと告白しているようなものだ。

以前書いたように、うちのV40SEは真空管の一本が時おり鳴くことがあり、それがバイアス電圧との兼ね合いで起こるということがわかってきた。次に、ではなぜバイアス電圧の設定が決まらないのかを疑問に思い始めた。バシッと合った時は真空管は鳴かないし、音もいいんだけど、それが安定しないのである。気にしだしたら、一枚CDを聞くごとにバイアス電圧をいじらなくては気が済まなくなる。そんなことはネットで検索した限り、他のユーザーには起こっていない。

おいおいわかってきたことは、真空管の適正バイアス電圧が気温や通電時間によって変わってしまっているようだということ。でもその変化の仕方が真空管同士で同じなら、ずれないはず。ということは、温度変化に対応して起こる特性の「変化量」が真空管同士で違っていて、その結果、真空管の温度によってずれてしまうということなんじゃないだろうか。それが特に“ロット違いの3番”において顕著で、それが鳴きとなって現れてしまうのではないか?実はその3番は高さが微妙に他より高いし、叩いた時の音も違うのだった。

その仮説が正しいかどうかはわからないけど、こう思い出したらもう駄目である。オーディオは精神的活動であり、思い込みがすべてといっていい。精神的安定をもたらすものであれば、プラセボであれなんであれ効果がある。逆に気になる部分が出ると、それが単なる気のせいであっても、満足度はゼロに落ちる。でもこの問題は故障ではないのだから、Octaveに文句を言う筋合いのものでもない。現に、多少ずれた状態でも充分にいい音で鳴るのだし。ピシッと合ったときの音でいつも鳴って欲しいという、出すぎた要求をしているだけなのだ。俗に言う、「当たりが悪かった」という状況だろう。たぶん、こんなことを気にしたり、ロットの違いに目くじらを立てたりするのは日本人だけなんじゃないか。

とにかく、球、替えてみるか。

(続く)

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