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February 28, 2013

ストッコ、名実共にマリシュを継ぐ存在となる 世界選手権 ラージヒル

寒の戻りのあと、安定した気候となった。世界選手権のラージヒルはその恩恵を受け、非常にフェアな良い戦いとなった。

2回目の上位は全員がいいジャンプをしたと思う。コーチの方では何段下げるとかいういろいろな駆け引きがあったが、結局は一番いいジャンプをしたものが上に行った。コンディションが安定しているときは、下げる方向にはゲートファクターは完璧に機能する。ランディングに難があるノイマイヤーは3段下げる、逆にロイツルはヒルサイズでもちゃんと降りれるからそのまま・・・・メダルを狙うなら伊東もゲートを下げるべきだと思っていたら、横川コーチはちゃんと2段下げた。でも、結果としてはあんまり大きな影響がなかった。

メダリストの3人は強かった。コーチが戦略でどうやってもメダルは動かなかったであろう。今日、上位に来た選手たちはみんな、メンタルも含めて素晴らしかったと思う。

この台は追い風だと、小手先の技術が効かない。体の切れとパワーの両方が必要だ。序盤はフラットだがランディングバーンは少し深い感じで、サッツでのゲインと最後の伸びの両方が大ジャンプに必要なのである。今日、ストッコが見せたものは、今までのような低い軌道で鋭く進むだけのジャンプではなく、パワーとスピードを兼ね備えた、まさにマリシュに近いジャンプだった。あれだけ前に行きながら、きちんとサッツでのゲインもある。全体の飛行曲線はフラットだけど、マキシマムは低くない。現在のジャンプの一つの理想だ。プレウツもヤコブセンも、方法論は違うが飛行曲線は同じタイプ。ジャンプのスタイルと台の相性というのは、確かに存在する。

実は今の伊東は彼らと同じような軌道のジャンプだが、今日はスケールで一歩劣っていた。今年、もっと順調だったなら・・・と思う。その状態での、この高レベルでの10位は胸を張れる成績だと思う。

今日のトップ10には8カ国のジャンパーが入った。そして、オーストリアとドイツがメダルを逃した。ルールの成熟と共にジャンプのグローバル化がうまく進んでいることを示す出来事だと思う。そして、その象徴がストッコということになるだろう。

そういうわけで、土曜の団体もものすごい大混戦となりそうだ。オーストリア・ドイツ・ノルウェーに、進境著しいポーランドとスロベニアが挑む形。この5カ国の実力はほぼ同じと言っていい。全チームが4人とも2回目に進み、入賞者がいる。今日の出来では、日本がこの中に入り込んでメダルを獲得するのは非常に難しいといわざるを得ないだろう。しかし、チーム戦は水物。ポジティブ・スパイラルを作り出すことができたら100%以上の力が出ることは、混合団体が証明している。今日、渡瀬が2回目に進めなかったのは単に不運(ノーマルの葛西と同じことがなんでまた日本の選手に起こる?)であり、実力の問題ではない。今日は力みがちだった葛西も、何か切れてなかった竹内も、真のパフォーマンスはこんなものじゃないと思っている。土曜には日本チームにいろんな意味でいい風が吹くことを期待したい。

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