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January 27, 2013

シュレリー、前人未到の領域への出発点 ビケルスン

欧州の寒さは続いているが、どうやら来週には寒さは一旦緩むようで、今、外は不安定な空気が渦巻いている。

リベレツのジュニア選手権は予想通り非常に高いレベルだった。女子はWCとほぼ同じレベルで、それでもきちんと勝った高梨の勝負強さはには脱帽するしかない。あとはこのままオリンピックまで突っ走って欲しい。男子も今季、WCの表彰台に登ったジャンパーが3人もいるというレベルだった。つまりここで勝負に入ってきたジャンパーはそのままWCでもポイント圏内にいるということになる。今回の結果は、スロベニアとポーランドが将来間違いなく大きな勢力となり、ドイツ・ノルウェー・オーストリアを脅かすようになることを示していた。

さて、ビケルスンのモンスターでのフライング。日本チームは参加せず国内での調整に充てた。正しい判断かもしれない。世界選手権を控えた今、あの特殊な台で無理をすることがいいかどうか・・・・そういう雰囲気はヨーロッパのチームにもあるようだった。

風の有利不利のある大会だったが、結果的には勝つべきジャンパーが勝った。フリーガーとしての大器の片鱗をプンプン漂わせ、今回の大穴と睨んでいたテペシュは本番で力みすぎ。風も当たらず、不発に終わってしまった。同僚のクラニェッツがきちんと風を掴んだのとは対照的だった。役者の差・・・・という感じ。あと、今日のノイマイヤーの2回目にはちょっとびっくりした。何か掴んだのかもしれない。

シュリーレンツァウアーの46勝到達は時間の問題だったとはいえ、22歳での到達は凄いことだと思う。彼は大きな怪我がなければあと10年はトップジャンパーでありつつけるだろう。おそらく、100という数字が現実的な目標になると思う。前人未到、余人到達不可能の領域への旅だ。苦しいかもしれない。

アマンの復活、クラニェッツの復調・・・・このあたり、今、スーツに何か革新的なことが起こっている気がする。着心地の悪さ、サッツ時の違和感などの克服に目処がついた以上の何かが。世界選手権に向けて、いろいろ裏で進行しているのでは?沈黙しているモルギーが気になる。

とはいえ、今回、スキーが短くなったこととスーツが細くなったことで、浮力そのものはかなり低下したんだなという印象を強く持った。風が少しでも追うと、フリーガーですら飛行曲線を維持できずにパタンと落ちていた。サッツ時のスキーの上がりはビンディングの革新で解消できているが、後半の浮力は風頼みという状況のようだった。というわけで、今回の大会はサッツでいかにスピードを殺さないかの勝負、という感じで、今までのフライングとは少し趣が異なっていた。フライングの醍醐味が削がれちゃったなぁ・・・。あのぐーーっという浮揚感が感じられないのは、なんとも物足りない。

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