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January 01, 2013

シュレリーの憂鬱 ジャンプ週間第2戦 ガルミッシュ

毎年思うのだが、年明けを祝う花火がどんどん過激になっている。
市街地で安全対策もなく、一般人があんなすごい花火をやるのはまずいんじゃないかなぁ・・・・いつか大事故が起こるんじゃないかと心配している。消防は万全の準備で待機しているそうだが。

さて、恒例の新年ジャンプは風のスパイスもマイルドでいい試合だった。が・・・事前の予想とまるで違うことになっていることに、みんな戸惑っている感じがする。

オーストリア対ドイツ、だったはずが、シュリーレンツァウアー対ノルウェーという構図に完全に替わってしまっているのだ。今日の試合ではフロイントも振るわず、コフラーはギリギリで通過するという体たらくで、なんというか、シュレリー孤軍奮闘という感じになっている。そのシュレリーは今日の2本、完璧だったと思う。普通なら完勝しているはず。なのに、一本とんでもない失敗をしたヤコブセンに逆転されるのだから、これは何かがおかしいと感じざるを得ないだろう。

秘密はヤコブセンとヒルデが履いているブーツにあるようだ。なんのことはない、補強が入って固められているそうである。ビンディングの革新はスキーの操作技術を完全に変えた。その技術にあわせてブーツにも改革の波が来ているということである。昔、先が幅広の長いスキーが可能にしたヤコブセンのリスキーな瞬速サッツが、ブーツを堅くすることで短いスキーでも出来るようになった・・・・ということか。

ともかく、ヤコブセンの1回目は、もし昔のビンディングだったら完全にアウトのジャンプだった。風の条件が良かったとはいえ、片足落として130mまで行くなんて信じられない。だから、まともなら2回目のようになるわけだ。飛行曲線が高くない、ある意味時代に逆行したようなジャンプだから、ヒルサイズを越えてテレマークが入れられる。

スキーが短くなってスピードジャンプは終わると思っていたのに、実際はビンディング周りの技術の進歩はBMIルールのはるか先を行ってしまっている。数人のジャンパーは既に、自分に許される長さよりも短いスキーを履いているそうだ。その方が操作性がいいということだそうで。もう、スキーを上げるのに空気の力はいらない。ビンディングが機械的に上げてくれる。

今日の結果は、序盤オーストリア・ドイツだけが使えたマテリアルがノルウェー・ポーランド・ロシアに拡散したと考えると納得がいく。そして、日本が5人とも青ビブだったことも、マテリアル面での遅れを象徴しているように思う。ここまでマテリアルが決定権を持つとちょっと興ざめか・・・・。その上にオーストリア・チームが政治力発動してさらに興ざめさせないことを祈る。

マルティン・シュミットへの温かい応援は救いだ。勝ち負けだけがスポーツではない。精一杯の結果を出した彼をインスブルックに行かせてやって欲しいという声は日増しに大きくなっている。

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