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December 01, 2012

新しい力のきらめき クーサモ

今日の朝、外は凍りついていた。今年初めての、本当に冬らしい朝だった。ようやく冬将軍が重い腰を上げたようだ。

というわけで北緯65度のクーサモが極寒になるのは当然だった。そして、いつものように風・風・風だった。防風ネットをあざ笑うように回る風。悪いことに、ここのフラットなプロファイルのラージの台は、飛び出し付近の風の影響を受けやすい。飛び出しで横や追い風を受けると、高さが取れずに途中で落ちたようなジャンプになる。また、飛び出しの時に強すぎる向かい風を受けるとスピードをロスして後半伸びない。この場合ウィンドファクターでも点を引かれて二重苦となり不条理極まりない。というわけで、いつも、風による悲喜こもごもの戦いとなる。今日のモルギーのように、小さな失敗が風に増幅され、ノーチャンスのジャンプになってしまうことがままある(1回目33位で2回目に進めず)。

とはいえ、まぁ今年はマシな方だったかな・・・とりあえず試合が壊れるようなことはなかったし。

金曜の団体でドイツがオーストリアにがっぷり四つで戦い、そして勝ったのには驚いた。1番手ヴェリンガーの驚くべきパフォーマンスに他の3人が引っ張られ、俺も俺もという感じでオーストリアを押し切ってしまった。オーストリアは後手に回りながらも、最終的には普通に勝てる点数を出していたのに。3位のスロヴェニアのパフォーマンスも凄かった。特に3人目、19歳のヤッカ・ヴァラのジャンプは俗に言う「確変」状態の神がかったものだった。夏とか、あんなにスピードのあるサッツ、できていたっけ・・・?一方、日本は5位に終わったが、大きく1000点を超えていて、今までの5位とは中身が違うと思う。今後に期待ができそうだ。

今日の個人戦でも、ヴェリンガーとヴァラは輝いていた。2回目、竹内、葛西がいい風を受けて伸ばした後のテクニカルブレイクで風がグルリと回り、最後の10人は非常に厳しい条件でのサバイバルレースとなった。ちょっとでも失敗したら落ちるという中、ヴェリンガーはちゃんと「耐える」ジャンプで順位を守ったのには感心した。一方のヴァラは1回目トップでラストジャンパー。フロイントの強烈なプレッシャーを受けた最後のジャンプは、かわいそうなことに飛び出しで巻き風に当たり万事休す。まぁ、これは誰もが通る道。いい経験をした。次は必ずある。

フロイントは悪条件への強さを存分に発揮して僅差の勝利。また2位のヴァシリエフのパフォーマンスにはびっくり。スーツの変更が嵌ったこともあるだろうが、今季は久しぶりに怪我なくここまでこれたということも大きいと思う。もともと実力はあるのだ。

今大会の一押しジャンプは今日のロイツルの2回目。あの条件でK点を超えるのは至難の業だ。悪条件におけるジャンプはどうあるべきか・・・その技が詰まった一本を、40秒待たされても決める。ベテランの至芸を見せてもらった。

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