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November 05, 2012

Arkadiaの相手選び 11

10からの続き)

結線されたV70SEとクリークのCDPが並んでいる。V70SEはシルバーでKT88仕様だから堂々たる風情だ。しかし、何かこう、見た感じ、この二つは同じ雰囲気がある。エクステリアは必要最低限でいいのさという気安さがある。これは、Sonicsのスピーカーにも共通するものだ。親近感がある。

先ほど聴いたクリークコンビでのピアノの違和感を確認するため、まず「ます」をかける。おぅ・・・・音場の広さが段違いだ。音が出たとたんグッと床が下がり、さーっと視界が開ける感じだ。

ピアノの音が入ってきた・・・・・こうだ、こうでなくてはという音のたたずまいだ。ふいにアンドレアス・ホフマンの顔が浮かび「これが正しい音です」と言うのが聞こえた気がした。

交響曲を聴いた。音のうねりという意味ではいままで聞いた中でも一番だった。一方でライヴ録音の「不備」・・・バランスのちょっとした齟齬までが聞こえてしまう。SACD用のオーサリングをCDに落とし込むときにちょっと無理(コンプ)をしているなというのがわかる(SACDのCD層を聞いている)。ベートーヴェンを聞くと、弦の音色はすばらしいものの、初期のデジタル録音に特有の音の生硬さもちゃんと出してくる。ただNaimと組み合わせたときのような齟齬は感じられない。マイケル・クリークがアンドレアス・ホフマンとヨアヒム・ゲアハルトのドイツ人2人を「まあまあ、そうしゃっちょこばらんで、楽に行こうよ」となだめすかそうとしている感じだ。

あと、この前も感じたように、そこはかとなく、よく言えば華やかな感じ、悪く言えば付帯音のようなものが聞こえる気がする。これは私が嫌いなものなのだ・・・うーむ。正しい音を出し、オーディオ的能力も高いが、厳格でストレートに過ぎる・・・・しかもちょっとキラキラする。

これは困った。こうなるとクリーク・コンビが聞かせた心地よい世界が恋しくなってくる。でも、試聴という限られた時間で既に(クリークの音に)違和感を持ったのにそれを買うということは、その世界に満足して妥協するということに他ならない。大げさに言えば一戸建てをあきらめて、よくできたマンションを買うかどうかを迷っている、そんな心境に陥っていた・・・・

(続く)

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Comments

妥協して、後日買い換えたくなるのを考慮するともうワンランク
あげて探してみてはどうでしょうか?

どんなに満足していても、耳が慣れるとその音に飽きてしまう。

オーディオは沼ですね・・・

Posted by: だん | November 06, 2012 at 04:10 AM

ありがとうございます。次の回を読んでいただければ・・・。
とりあえず妥協はしなくて済みました。伸びしろも充分にあると感じた上での結論を出せました。

私にとっては、これでも精一杯の背伸びです。予算キャップの強固な意志はどこへいった?という状況です。

>オーディオは沼ですね・・・
そうかもしれません・・・でもそれに浸かっているのがちょっと心地よかったりして・・・(汗)。ようやくその中に一歩、踏み出せたというところです。

Posted by: かずやん | November 06, 2012 at 05:48 AM

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