« Arkadiaの相手選び 2 | Main | Arkadiaの相手選び 4 »

October 23, 2012

Arkadiaの相手選び 3

からの続き)

“それなら、このCreek Destinyを薦める。これも値段が信じられない、いい音を出すが、Naimよりも一歩引いて、ほんのかすかにだが覆いをかぶせる(bedecken; 日本的な比喩ならオブラートに包むという感じだと理解した)。Sonicsのユーザーにはこの音を好む人がいたし、それは理解できる。こっちにあるUnison Research(Primo)もArkadiaですごくいい音が出るが、何もかもをその音にしてしまう。それはあなたの欲しいものとは違うだろう、そうじゃないか?”

そのとおりだった。Creekは私の求めているものに近いかもしれない。そこで、NaimとCreekを比較試聴してみることになった。しかし、欲張りな私はさらに次の台詞を用意していた。

「今まで真空管アンプを使ったことはないんだけど、試してみたいと思っている。真空管アンプについてどう思うか?」

彼は間髪入れず言った。“もちろん真空管アンプはいい、でも2000ユーロあたりでは信頼できるものがないから扱わない。この価格帯では良質なトランジスタの方がずっといいと思う。真空管なら、最低でもOctaveかUnisonの上の方に行かないとだめだ。だが、あなたの予算では・・・・。”

とうとう出た、その名前。その時に言う台詞は考えてあった。「例えば、Octave V40SEに一ランク下のバーゲンプライスのプレーヤーを組み合わせるというアイディアについてはどう思うか?」

“うーん、Quelleが駄目ならその先では回復できないから、それはたぶん上手く行かないと思う。でもね、(棚の下のほうにあったV70SEを見ながら)このOctaveは本当にいい。Arkadiaとはベストマッチ、素晴らしい音が出る。Arkadiaは能率が高いから、V40SEで充分。Octaveは見てのとおりそっけない外観だが、中身と音は他の真空管アンプだったら2倍、3倍の値段になる。信頼性も抜群だ。ヘア・ホフマンはフェアを通り越しておかしい、これをこんな値段で売るなんて。”

意を決して言った。「本当にいいもののためなら、あと数百ユーロぐらいなんとかできる。」

“よし、わかった。じゃあ試聴は2回に分けよう。まず、プレーヤーを固定してNait XS/Destiny 2 Amp/V70SEの比較をしよう。V70SEとV40SEは低出力ではニアイコールだから大丈夫だ。それでアンプを決めて、次にプレーヤーを決める。これでどうだろう?”

もちろん、異存はない。

“問題はもうここにはArkadiaがないことだ。この前、オリジナルは売れてしまったし、ヘア・ゲアハルトはSonicsを売ってどっかに消えてしまった。その後Arkadiaの新しいモデルが出たが、まったく別物だった・・・・。試聴にどのスピーカーを使うかは考えておこう。”

方針は決まった。
しかし、驚くことはこの先にあった。
“試聴はいつにする?”
「来週なら、どの日でも、午前中でも午後でもいつでも。午前にしようかな?」
“いや、午前だと最長でも2時間だ、それではこの場合充分じゃない。午後の方がいいんじゃないか。”
あぁ、2時間は試聴には充分ではないだってさ。でも、後で、実際そうだと思った。

続く

|

« Arkadiaの相手選び 2 | Main | Arkadiaの相手選び 4 »

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)




TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/64278/55954002

Listed below are links to weblogs that reference Arkadiaの相手選び 3:

« Arkadiaの相手選び 2 | Main | Arkadiaの相手選び 4 »