« Arkadiaの相手選び 3 | Main | Arkadiaの相手選び 5 »

October 25, 2012

Arkadiaの相手選び 4

からの続き)

さて、どのソフトをテストに使うか。試聴の時間はたっぷりありそうだが、それぞれのアンプに20分以上、計1時間以上の実プレイ時間になるようではこちらの集中力が持たないだろう。20分は、ポピュラーなら6,7曲は聴けるが、クラシックはつまみ食い状態になる。結局、絞りに絞って5曲にした。室内楽2曲、交響曲1曲、ジャズトリオ、女性ボーカル。室内楽の1曲はシューベルトの「ます」にしてピアノとバスを入れ、全体のバランスを見る。もう1曲の室内楽は82年EMI録音のベートーヴェン弦楽四重奏曲op.135。これがヒステリックにならないで楽しめることが条件の一つ。交響曲は良質の低音と音の暗さが大事なシューベルトの「未完成」第一楽章の展開部。暗く粘っこくないと駄目。ジャズトリオ(西条孝之介 クライ)ではボリュームを上げてアンプの基礎体力をみて、女性ボーカルは村上ゆきの「うさぎしるべ」で日本語の自然さを聞く。

実は悩んでいることが別にあった。問題はコミュニケーションだった。今までのTitzerさんとのやり取りを見て、私がドイツ語を流暢に話すと思ったら大間違いだ。確かに、自分のわかっているコンテキストにおいて、ドイツ語を聞き取る能力はかなり高くなっている。しかし、話す方は、ありきたりの日常会話以上になると、かなり事前に考えていないと駄目だ。この前のやり取りではいろんな場面を想定して何通りもの文をあらかじめ考えているから成り立っているのである。

試聴では聞いたものの感想をTitzerさんに伝えなくてはならなかった。これは予想できない。いや、事前予想こそ、してはいけないことだった。予断は判断を狂わせるからだ。つまり、その場で、自分の受け取ったものをニュアンスを含めて述べることをしなくてはならない。これは母国語でも非常に難しいことである。というわけで試聴に向かう道中、私の中にはうきうきした期待と、どす黒い憂鬱が同時に存在していた。一応、音のニュアンスを表現する形容詞はいろいろと調べておいたけど、実際に使ったことのない単語はリアルタイムでは出てこないことは、今までの経験で痛いほどわかっていた。とりあえず、これは自分に合うか合わないか、好きかあまり好みでないか(mir passen, mir gefallen)だけは、はっきり言おう。そう思いながらHifi Aterierのドアを開けた。

続く

|

« Arkadiaの相手選び 3 | Main | Arkadiaの相手選び 5 »

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)




TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/64278/55965817

Listed below are links to weblogs that reference Arkadiaの相手選び 4:

« Arkadiaの相手選び 3 | Main | Arkadiaの相手選び 5 »