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August 19, 2012

若い力の台頭とベテランの矜持 ヒンターツァルテン

夏も終わりかな・・と思っていたら急に熱波が来た。といっても、最高35℃ぐらい。朝晩は涼しく、乾いているので、室内にいる限りはそれほどの暑さを感じなかった。日本の暑さとは質的に違う。

久しぶりにスキージャンプを見た。ヒンターツァルテンのサマーGP。もちろん、混合団体がお目当てだったのだけど、それ以上に嬉しい驚きがあった。

最も驚いたのは女子の岩渕選手のサッツだった。去年から彼女には日本選手らしからぬパワーがあると注目していたのだけど、今回のジャンプを見てそれは確信に変わった。あの短時間で立つタイプの「パン!」という感じのサッツは、いい意味で「硬い」膝を持つヨーロッパの選手にしかできないものだと思っていた。技術的な伸びしろが大きくあるジャンプであそこまで伸ばせるとは・・・大化けする予感がある。

もちろん、クーシュベルで勝ち、ここでも2位に入った清水礼留飛のジャンプには感心させられた。伊東と葛西のいいとこ取りをしたような、とても完成度の高いジャンプだ。そうそう崩れるとは思えないので、冬もこのままいいところまで行くと思う。一方、葛西・渡瀬はそれぞれ新スーツに対応し自分のジャンプができていた。日本チームは、若い力の突き上げをベテランが受けるという、いい状況に見える。

スーツのピチピチ化による影響はいろいろ見られた。まだ、物理的なもの以上に、前後バランスの変化や装着感の違いへの対応力みたいなものの影響が大きいように見受けられる。そういう意味では器用な日本人選手は、今季はいい成績が出せるのかもしれない。

ただ、やはりパワー化と単純化の方向性は見られる。ラバやジラのようなパワー系ジャンパーには明らかにフィットしている。あと、浮力の減少の影響より、空気抵抗の減少の影響が大きいように思う。ジャンパーによっては飛び出し速度の高速化やサッツでのロス減少などの好影響があるみたい。また、飛び出してからの修正が利きにくく、バランスを崩して回転力が生まれるとそれを空中で直せない感じがある。なので、サッツの完成度がそのまま飛距離に直結すると言う、かなり単純な構図になる。大雑把に言えばサッツは良いが空中のロスが大きいというタイプに一利があるようだ。

そんなわけで各選手ともにいろいろ試行錯誤の状況のようだ。ロマーレンはものすごく上に飛んでいるし、アマンは飛ぶたびに違うことをしている。葛西は今回、何か掴んだようだ。冬に向け、まだまだこれから情勢は変わって行きそうだな。

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