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March 04, 2012

伊東大貴 ロシアンルーレットを生き残り海外初勝利 ラハティ

春のような陽気が続いている。まだ3月初旬、いつもならまだ寒いはずなんだが。

先週から何か妙にだるく、夜に寝汗をかいたりしていたのだが、どうやら体はその頃からウイルスと戦っていたらしい。今週に入って久しぶりに寝込んでしまった。大人のインフルエンザがこれほど体力を消耗するものとは・・・・年はとりたくないものである。

ラハティはいつも風が強い台だが、今週末はいつにも増してひどかった。複合の選手も含め、金曜はほとんど飛べず。万全を期すため、ジュリーはノーマルヒルでの開催を決断したのだが、それでもかなり風の影響の大きい大会だった。ウインドファクターはそれなりに助けになっているのだけど、とにかく風の質が悪い。おそらく防風ネットの影響だと思うが、上の風と下の風が違う上に風が回り込んできていて、どの瞬間にどこにどういう風があったかでまったく結果が違う。測定された風速と、本当に助けになる風、本当にどうしようもない風が違いすぎる。

団体は結果としてはまぁ、順当に収まった。ノーマルでの力勝負になれば中欧勢が強いのは当然である。ただ、びっくりしたのはポーランドがジュニアから上げてきた若い選手をチームに入れて戦い、それで表彰台に登ったことである。今大会からポーランドとスロベニアはメンバーを入れ替えて、下から若い奴を上げた。こういうことはチームとしてとても大事なことだし、また、下が育ってきていなければできないことだ。この2国とノルウェーは数年後には大勢力になってくると思う。

さて、日曜の個人。土曜の結果から、ひそかに竹内の初優勝を期待していた。相手はドイツ勢とモルギーかな、と思っていた。しかし、蓋を開けてみると・・・・伊東の海外初勝利の嬉しい驚きが待っていた。こういう見込み違いなら大歓迎である。

1回目、途中から追い風が強くなり、最後の20人ぐらいはノーチャンスの状態だった。6つの薬きょうのうち一つしか空でないロシアンルーレットのような、と言えばいいのかな。モルギーはあの条件でよく2回目に残ったものである。その中で勝負に生き残ったのは、伊東、竹内、シュレリー、バーダル。特に伊東のときは奇跡のように凪いだなぁ。こういうこともたまにはないとね。

2回目も風の状況は変わらず、ずっと厳しい状態だった。1回目よりもある意味公平だったといっていい。モルギーのジャンプアップは当然。2回目に奇跡の風を捕らえたのはバーダルだった。一人だけヒルサイズに迫る96mでトップに立つ。期待の竹内はもうちょっとマシな条件だったら勝負に入れただろうなぁ、とは思う。今日は運がなかった(5位)。今年、パワーが飛躍的に伸びたチェコのラバはしっかり飛んで表彰台を確保。地元の最後の期待、コイブランタはいい条件で飛び期待に応えた。そして、ラストジャンパーの伊東・・・・いいジャンプだった。風の助けなく、勝ちきった。精神的な成長を証明するジャンプだった。長い遠征で疲れもあるはず。その中での勝利は自信になるだろう。

風の運不運は一つの戦いだけで考えたら、確かにある。しかしシーズンを通じて均せば、それほどの運の差はないことになるはずだ。もし、バーダルがこのまま総合優勝を勝ち取るのであれば、それは、彼が好不調の波、台の得意不得意なくポイントを積み重ねたと言うことであろう。今回の2位で彼はかなり有利になったと思う。次のトロンハイム・オスロの自国開催でほとんど決めてしまうんじゃないだろうか。今年のシュレリーは何故かフライングが飛べない。今回ほとんどポイントが取れなかったコフラーは不安定だし、飛べるようになったとはいえフライングで何百点も取ることは考えられない。

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