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March 18, 2012

2人のフリーガーが勝利を分け合う バーダル、チャンピオン獲得 プラニッツァ最終戦

今週は5月のような陽気が訪れた。南にあるプラニッツァの雪の状態を心配しているのは私ぐらいのもので、周りのドイツ人たちは早速アイスクリームを楽しんだりしている。

そして今年もやってきたプラニッツァのフライング祭り。今年は伊東がフライングのポイントリーダーとして、赤いビブを着けて飛ぶことがまず嬉しい。ただ、プラニッツァのフライングヒルは大きな落下型の台だから、フリーガータイプがビケルスンよりもさらに有利であることは間違いがない。なので、伊東がこのタイトルが守れるかどうかは相手次第のようなところがあり、まぁ、とにかく怪我なく終わって欲しいというのが本音だった。もちろん、バーダルが総合チャンピオンのイエロービブを守れるかどうかも興味の一つ。オスロからシュリーレンツァウアーが急激に良化していたので、2連勝する可能性もあると思っていた。今年の彼は新しいビンディングとの相性問題でずっと迷走していたが、もとのビンディングに戻したら一気に感覚が戻ったそうなのだ。そして、新しいコンビタイプのビンディング・・・棒と紐が両方ついている・・・を投入。落ちないで前に進むジャンプが戻ってきた。バーダルはフライングタイプではないだけに、2連勝すればまだ逆転の可能性は残っていた。

が、蓋を開けてみたらクラニェッツ対コッホのフリーガー対決に割って入るのはほぼ不可能という状況で、シュリーレンツァウアーや同じく復調したアマン、そして伊東はその後ろで戦うことを余儀なくさせられていた。特に日曜のコッホのフライトはまさに物理が違うというか・・・・なぜ追い風なのに落ちないのか不思議で仕方がない。伊東はタイトルを取れなかったけど、金曜にこういう猛者たちを向こうにまわして僅差4位に入ったのは凄いと思う。

とはいえ、クラニェッツ・コッホのフライトも去年までのフライトとは飛行曲線が違っていた。高いので220を超えてテレマークを入れるのは不可能。ロマーレンの239mのヒルレコードは不滅だろう・・・・・と思っていたら、どうやらビケルスンに対抗するためにここも近々フライングヒルを改修するらしい。台の大きさ自体はここの方がずっと大きいのだから、ランディングバーンをなだらかにするだけでHS240mぐらいは可能なのだろう。

というわけで、バーダルは勝負にならなかったけど楽々とチャンピオンを守った。ノルウェー人として3人目の総合チャンプ、おめでとう。オーストリアのタイトル寡占状態に風穴を開けたシュテッケル&バーダルのコンビを個人的マン・オブ・ザ・シーズンとしてたたえよう。土曜の団体戦を見てもわかるようにオーストリアの強さは健在だが、今年は他チームとその頂までの差が少しだけ縮まったのは確かだ。

長く、天気に悩まされ続けたシーズンがようやく終わった。ジャンパーおよび関係者のみなさん、ご苦労様でした。特にジュリーボックスで苦い顔で判断し続けたミラン・テペシュさん、ゆっくりしてくださいね。引退選手および今季の総括についてはいずれまた。

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