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January 29, 2012

伊東大貴、ついに頂点に立つ 大倉山2連戦

巷には早くもカーニバルの雰囲気が漂い始め、サッカーの後半戦も始まり、にわかに春に向けて動き始めた。なのに、気候の方は逆に急に冷え込んできた。来週はマイナス10度ぐらいまで行くらしい。立春を迎え緩み始めた身体にこの冷え込みは堪える。

シュリーレンツァウアー以外はほぼベストメンバーが揃った今年の札幌大倉山WC。大寒の時期でもあり毎年天候には泣かされているし、今年も猛烈な寒気が入りどうなることかと思ったが、何とかまともな試合となった。

大倉山の台は、V字黎明期の設計の台の特徴なのだが、K点付近の風に大きく左右される。特にWCレベルの超低速設定ではそれが顕著だ。それと札幌特有の吹き上がりの海風があいまって、悲喜こもごものドラマが生まれてしまう。欧州のジャンパーが札幌まで丸一日かかって行って、風で駄目だったという経験をしてしまうと、日本に行きたくなくなるのは当然だ。モルゲンシュターンのように「試合が好きだから、WCのあるところはどこでも行く」なんていう奴はそうはいない。今回、コフラー、バーダル、ストッコらが日本に行ったのは総合優勝のチャンスを少しでも多くしたいという一心であろう。一方、シュリーレンツァウアーはこの後たくさんあるフライングの試合に絶対の自信があるから、目の前の200点のためにリスクを犯す必要がないのであった。こちらも当然の選択である。

この強い相手に対して、伊東は力で2連勝した。もちろん、地の利はあった。大倉山の女神は日本らしく控えめで、伊東には「勝つのに最小限の」援助をした。4回のジャンプ、1回も風は当たらなかったと思う。でも、今の伊東にとっては、「どうしようもない風」さえもらわなければ充分だったのである。特に、日曜の1回目・・・伊東じゃなかったら120mに行くのも難しいような弱い風だった。あのジャンプは・・・・ここで何百本も飛んできたジャンパーだからこそできた、芸術的なジャンプだった。弱い気流によって生じた地面効果を捕らえ、ギリギリのところで姿勢を前に保ち、グライダーのように滑空する・・・・天才的な感覚を持つものにしかできない、曲芸に近いものだった。

大倉山の女神はドイツ・オーストリアのジャンパーには厳しかった。モルギーには特に。コフラーは何とか総合トップを守ったが、日本まで来た甲斐があったかどうかは微妙なところだ。あと、竹内もかわいそうだったな・・・あれでは勝負にならない。

大会のレベルが高かったことで、日本チーム内では伊東・竹内とその他のジャンパーの実力差が明らかになってしまった。今回はWCメンバーの入れ替えはなしということで、国内組も納得するしかないと思う・・・・。

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