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December 04, 2011

コフラー連勝、初の女子ワールドカップ 雪のないリレハンメル

今年の冬は妙な暖かさが残っている。
でもやっぱり12月ともなると本当に暖かいわけでもなく、中途半端に寒く、しかも例年通り湿気を帯びている。人は本当に寒いとすぐそれに適応するのだけれど、こんな感じだと、体が冬を感じないままでいるようだ。でもいつのまにか気温だけは冬になってしまっている。そんなだから、妙な、夏風邪のような風邪をひいてしまった。ドイツ人たちも同じようで、ゴホゴホと咳をしながら、もうアドヴェントだなんて信じられないと言っている。

その妙な暖かさのため北緯61度のリレハンメルもほとんど雪がなく、人工雪を液体窒素で固めながらのワールドカップとなった。土曜は記念すべき初めての女子ワールドカップが行われた。女子の1回目、男子の1回目、女子2回目、男子2回目と続けて行う変則的な大会で、見るほうにとっては中断なく楽しいが、現場は大変だっただろうな。土日とも風が安定せず、特に日曜男子は低速設定で追い風が当たったら即アウトみたいな、ロシアンルーレット状態だった。最近、古いプロフィールの台ではこんな感じになってしまう。風の有利不利は2回飛べればだいたい均されてしまうものだが、一発アウトになっちゃうとどうしようもない。ウインドファクターの効きぐあいは、まぁこのくらいでいいのだろうが・・・。これ以上だと不条理感の方が強くなってしまうだろうし(特に横風の時)。

でも、土曜は女子のヘンドリクソン、男子のコフラーともに圧倒的な飛距離を叩き出し、風がどうであろうと勝ったであろうという圧勝だった。2人とも典型的なアスリートジャンパーで、ここのノーマルの台にフィットしていた。こういう台で、風も当たらずにちゃんと5位に入った高梨の能力はさすがというしかない。これからも平気で表彰台に乗ってくるのだろう。

日曜の男子ラージヒルは1回目、テペシュやモラッシなど早めに飛んだ数人が素晴らしい向かい風で距離を伸ばし、そしてゲートが下がった後は追い風でみんな伸びず、という風になった。さすがのオーストリア3人衆も距離を伸ばせず。一方、スキーの不具合で指定の時間に飛べなかったフロイントは一人だけすこし時間が空いた後に飛ぶことが許され、そのときにはほぼ無風の絶好の条件でジャンプも良く、小差3位につけた。

2回目はかなり公平な条件となり、オーストリア3人衆は距離を伸ばしジャンプアップ。勝つチャンスだったフロイントは少し「吹かした」ジャンプで伸ばせず、コフラーに逆転を許す。そして最後のモラッシ、テペシュは悪いジャンプじゃなかったけど、厳しい条件に沈んで、結局コフラーというまっとうな結果となった。

コフラーは昨シーズンからマウスピースを使い始め、それ以来「原田並」の高さをコンスタントに出せるようになってきている。嵌る台では強いし、悪条件にも強い。オーストリアのアスリートジャンパーの称号は完全にロイツルから彼に移った感がある。一方、シュリーレンツァウアーはまたアプローチに難を抱えているようで、低速条件では距離が伸びない。モルゲンシュターンもいまいちしっくりこない感じである。このあたり、雪不足による調整不足の影響があるのかもしれない。こういう状況ではパワーで飛ぶコフラーが台頭するのは、当然のこととも言える。

ノーマルで2位だったドイツのフライタークはかなりのポテンシャルを見せている。日曜は2回とも非常に悪い条件だったために5位に甘んじたが、ジャンプの内容ではコフラーに迫るものがあった。嵌れば勝てる状態だと思う。注目していこう。心配した伊東は日曜の1回目を見る限り大丈夫だろう。良かった。あと葛西の帰国は残念だけど、その決断は正解だと思う。

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