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June 03, 2011

EHEC騒動・日本の現状への憂い

ドイツはいい季節を迎えている。野菜と果物がおいしい。

だが、その野菜が悪者に成り下がる事態が起こっている。ドイツでは連日、腸管出血性大腸菌、いわゆるO104というやつの報道で持ちきりである。この大腸菌のことをドイツ人はEHEC(エーへク)と呼ぶ。いままでもそれなりに感染はあったようだが、パブリックにはあまり知られていなかったそうだ。日本じゃ何年も前から報道されていると言ったらびっくりしていた。

感染源は明らかとなっていないが、情報として大臣が「スペイン産のキュウリから見つかった」と記者会見で挙げてしまったものだから、キュウリはおろかスペイン産の野菜全体がとばっちりを受ける羽目に。大腸菌なんてどこにでもいるものだから、見つかったからと言ってそれが感染源になるわけではないのにね。輸入制限をする国まで出る騒動になっていて、ほんと、スペインの農家の人には迷惑では済まされない事態となっている。

週明けには研究機関からきちんとした報告がなされるようだ。間違いなく感染源はあるのだろうが、それが凶悪化する本当の原因は人々の腸内環境にある。甘いものや冷たいものの食べすぎでユルユルになっているからだよ。日本のユッケによる人災とは違うように思う。

一方、日本から伝わってくる政治関連ニュースを見るとやるせない気持ちになってくる。内閣不信任案で多数派工作・・・・はぁ・・・。被災地だけじゃなく、個々の頑張りが報われない状況が続いている。他の国なら暴動になってもおかしくない状況だ。いや、そうならないのが変だと言った方がいいのかもしれない。

とはいえ、政治家も一人一人はいろいろと頑張っているように見える。管首相も不眠不休で頑張っていると思う。それについては頭の下がる思いを持っている。

ただ、その頑張りの範囲が狭いんじゃないだろうか。首相がやらなくてはならないこと、政治家がやらなくてはならないことは、違うレベルにあるんじゃないだろうか。

人々の声を敏感に聞き取り、それをわかりやすい言葉に変えて発信し、国の意識を統一することが国政政治家の仕事だと思っている。そうやって人々を納得させ、専門家と官僚を含めた人々を自発的に動かす。首相はその頂点にあり、国を代表してビジョンを提示する。

今の民主党政権の問題は、何でも自分でやろうとすることだと思う。そして、抱えきれなくなって丸投げしてしまう。できることが少なくなってしまうから、取り繕ったような、人気取り的なことを優先するしかなくなる。国の意識を統一させるという政治家の仕事ができていれば、個々の案件は下のほうに任せていけばいい。それができていないからドタバタ劇になるのだよ・・・・。

その点では、ドイツのメルケル首相に見習うべき点がある・・・・実現可能かどうかはこの際置いておいて、核エネルギーからの脱却について彼女は強引に数値目標を掲げた。少なくとも、国民の声を敏感に聞き、わかりやすいビジョンを提示するという最低限の仕事は果たしている。ポピュラリズム的、風見鶏的だけど、民主主義とはそういうものだろう。一方の管首相、エネルギー政策についてサミットでは耳に心地よいことを言ってはいるが、そのことに実体はなく、国民への(いや、官僚へも、身内の国会議員へも!)説明もない。そもそも、彼があと何ヶ月実行力を持つのかわからない。つまり、誰も日本の将来像を描けない・・・・。

なんで、日本の政治家はちゃんと現実を見て国民に明確なビジョンを提示できないのだろう・・?でも、結局これはマスコミも国民全体も含めての問題なんだろうなぁ。日本社会においては、文句は言えても意見は言えない・・・ドイツに住んでいるとそのことを忘れがちになっていて、怖い。

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