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May 06, 2011

10/11シーズン回顧 顕著になったチーム力の差 競技のF1化 (3/3)

個々のチーム、選手のレベルでのトピックとしては、1)マリシュ・アホネンを筆頭とした有力選手の引退、2)ストッコ・フロイントのトップレベルへの乱入(本当は伊東をここに加えたかったのだが・・・)、3)シュリーレンツァウアーの試練と急速な進歩、4)ポーランドが国別対抗で3位に入り有力チームの仲間入り5)フィンランド・チームの災厄、あたりが上げられそうだ。

1)と2)は世代交代がついに進行したということだ。3)は予想はしていたのだがこれほど大きな振れ幅になるとは思っていなかった。シュリーレンツァウアーはもともと物理的に有利だったために相対的にビンディングの革新の恩恵が少なく、身体的成長と怪我もあって本当に苦しいスタートだった。しかし、後半の持ち直しは私の予想をはるかに上回るもので、彼の急速な進歩が見て取れた。この調子ならモルギーの牙城を崩すのにそれほど時間はかからないであろうと思う。

4)はマリシュの積み上げたものがようやくチームとして花開いた、ということだ。ストッコの進歩だけではなく、若い世代のレベルアップも顕著だ。マリシュが去っても、来期も4強の一角を崩すだけの力があると思う。逆にフィンランドはアホネン頼りの状況を放置し続けたつけがここに来て一気に噴出した感がある。この困難な時期に着任したニエメラには、チームをゼロから立ち上げるぐらいの気合が必要だろう。栄光を取り戻すには時間がかかりそうだ。

今季の日本チームについて語るのは気が重い。個々の選手・スタッフは最大限よくやったと思うのに、結果面では評価できる要素がない。成績が上がらないのはもっともっと上位の組織的な部分・・・もっと言えばお金の部分でのジリ貧状態に起因すると思う。選手のポテンシャルは間違いなくトップレベルなのに・・・単発のジャンプの力を見る限りにおいては。それが持続できないのはサポートの問題だよ。もし、伊東がオーストリア・チームにいたらモルゲンシュターンに勝てたかもしれない、なんて言っても無意味なんだけどね・・・・そう言いたくなっちゃうよ。

最後に、女子ジャンプのオリンピック正式採用決定はとてもうれしい。これで底辺も拡大するだろう。楽しみが2倍に増えそうだ。来期もスキージャンプを楽しく追えるような、平穏な日々であることを祈りつつ、筆を置こう。

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