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January 16, 2011

フロイント、日本に来た甲斐があった 大倉山WC

今週は湿った暖かい空気が入り、ヨーロッパ各地で暖かい雨が降った。クリスマス前後に降り積もった雪がすべて溶け、雪解け水は一気に河川に流れ込み、各地で洪水が起こっている。ライン・ドナウの水位も危険域に達し大規模な氾濫になる可能性もあったが、いまのところなんとか持ちこたえているようだ。というわけでスキージャンプWCは日本に行って正解。

とはいえ、冬の北海道・大倉山で安定した状況は望めない。しかし、そこに日本勢が地の利を得て外国勢を叩く可能性を見出すことができる。現状を真摯に観ずれば、WCの上位4人が日本まで行くとなると、公平な試合では勝利はおろか表彰台に乗ることも難しいと言わざるを得ないのだから。

そういう意味で、外国勢がアジャストしきれない土曜の試合に注目していた。しかし・・・・予選からもう力の差が歴然でなんともやるせない気持ちになってしまった。トップグループと日本のWC組、そしてWC組と国内組の差は本気モードのゲートでは大きく拡大される。

土曜の試合はかなり風の有利不利のある試合で、上位4人がかなりの不利を受けた試合だと言うことができる。その中で、ドイツのフロイントがほんの少しの幸運をきっちり掴んで勝ってしまった・・・・という試合だった。このフロイントの役割を伊東が果たしてくれればと願っていたのだが、伊東の状態はそれどころではないという感じ・・・あんなに低いマキシマムではいくら空中が上手くてもこのゲートでは飛べない・・・・。コフラー・モルギーは追い風でもゲート12で125m、これが世界の力。ホームグラウンドでも日本勢は15m近く差をつけられた。これでは、幸運があっても勝てない・・・・それが現実だったか。

日曜は吹雪が心配されたようだが、試合はほぼ常時向かい風のとても良い条件だった。1回目はモルゲンシュターンが横風でやられた以外はほぼ公平だった。さすがの彼もゲート8で横風では無理。良い風をもらった栃本が入賞に期待を持たせた。

モルギー、2回目は普通の向かい風を受けて意地の136.5m。断然のトップに立つ。向かい風は続いたが、なかなか誰もモルギーを上回れない。しかも残り10人になって風が不安定になってきた。間の悪いことに7位だった伊東、そして4位だった栃本の時に風がぴたっと止まってしまった・・・特に伊東の時はマキシマムで追っていたかも。これではゲート9ではどうしようもない。結局、モルギーを上回ったのは最後の2人だけだった。コフラーおめでとう。1回目トップだったフロイントも連勝はできなかったが、しっかりと表彰台に乗った。昨日勝ったのはフロックではなかったということ。はるばる来た甲斐があったというものである。ウアマンも調子が上がっているし、ドイツは世界選手権に向けて光明が見えてきた。

一方、アマン・マリシュの2人はちょっと期待はずれだった。両者ともスキーに乗れていないというか、そういう根本的な技術的問題を抱えているように見える。日本に来たことが今後、裏目にでなければいいが。日本勢では船木が日曜に2本揃えてWCポイントを取ったことが嬉しかった。

ノルウェーはBチームでの参戦だったが、なかなかのタレントぞろいで感心した。スクレットは知っていたが、彼よりもインヴァルドセンにかなりの可能性を感じた。サッツの終了が早く、ヨケルソイやインゲブリッドセンに近いアグレッシブなタイプ。今後、もしフライングで出てきたら注目したい。

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