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January 30, 2011

フロイント スターへの階段を上り始めた ヴィリンゲン

キーンと冷えた空気に青空。やっぱり冬はこうでなくては。素晴らしいジャンプ日和のもと、ヴィリンゲンにおいてチームツアーが始まった。今年は世界選手権に向けての予行演習という感じで盛り上がりそうだ。

団体・個人共に風のスパイスの効いた試合だったが、結局のところは「飛べる奴に風は関係ない」という格言がぴったりの、スキージャンプの醍醐味を味わえる試合だった。

団体はオーストリアの総合力をまざまざと見せつけられてしまった。シュリーレンツァウアーが戻ってきたら、もう、他チームに付け入る隙がない。普通に飛ぶだけで他チームの届かない遠いところまで行ってしまう。フリーガーのコッホから高いマキシマムのコフラーまで4人の違うタイプが揃っていて、しかも全員が高レベルで他の条件もこなす。ここまで差があるとプレッシャー無く伸び伸び飛べるから失敗も少ない。

一方、ノルウェーは弱点である追い風の条件に苦しんだ。追い風ではエーベンセン・ロマーレンのフリーガーコンビが失敗する可能性が高くなる。今回はエーベンセンが一回やらかしてしまったが、これは織り込み済みと言える。ヤコブセンの不在はやはり痛い。その1回の失敗だけで表彰台を逃してしまったのは、ドイツとポーランドが強かったからに他ならない。ドイツは地元・フロイントが大爆発し、マルティン・シュミットがしっかりと4人目の仕事をこなした。風が当たったとはいえない状況で2位になったことは自信になる。ポーランドはストッコが手負いのマリシュを助けるという、今までにありえなかった展開で表彰台に登った。マリシュの状態が戻り、若い3人が自信をつけてきたら・・・・・もう一段階化ける可能性がある。

日本は湯本・竹内が大幅に良化していた。後の2人にもうちょっと風が当たれば、表彰台まで届く可能性は感じる。ただなぁ、他が強すぎる。敵じゃないと思っていたフィンランドも強くて・・・・戻ってきたハッポネンがいきなり全開でびっくりさせられた。これでもし強いアホネンが帰ってきたら・・・・。世界選手権で表彰台に乗るのは容易ではないことなんだと思い知らされた。

個人戦はフロイントが地元で勝利を飾った。地元でラストジャンパーという、痺れる状況で勝ちきった。表彰台での顔も変わってきた。ハニーの引退以来、ドイツに久しく現われなかったスターがようやく出現した。

今日の戦いは本当に紙一重の戦いだった。そういう意味ではフロイントの勝利には地の利があったと言えるだろう。どんどん追い風が強くなる中で、今日、入賞を果たした6人のジャンプはみんな140mレベルに達していた。高レベルの戦いだった。

その中でも、目を引いたのはストッコのジャンプだ。彼のジャンプはマリシュのそれとは違う。腰の位置が高くて、アホネンとアマンのいいところを足したようなジャンプだと思う。もうちょっとサッツが遅れる感じがでて、それでもサッツの速さで高い位置に体を持っていけるようになったら、とんでもない飛距離が出るだろう。ようやく、マリシュも肩の荷を降ろせる時が来たようだ。

今日の試合、気になったことは、ウィンドファクターが気休め程度にしか効かないことだ。ジャンプ台によって感じ方には差があるけど、今季に入ってそう感じることが多い。あと、今日のように上の風と下の風が違っているときに不公平感が出る。ヴィリンゲンは下で追い風だとぜんぜん伸びないからなぁ。ウアマン・伊東の1回目は論外だけど、葛西の2回目も酷かったように思う。一方最後の10人のように、字面上の追い風は強いけど下はそれほど悪くない、みたいな時は結構大丈夫だったりする。しかもプラスポイントもたくさんもらえて・・・・。本当に公平を目指すなら、風の重み付けとかもおいおいは考えていかないといけないんだろうな。ただ、今のルールの「塩梅」は旧来のジャンプを見る楽しさ、ギャンブル性を妨げない程度で自分は好きだけどね。

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