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December 19, 2010

シュリが離脱もオーストリア無敵 エンゲルベルク3連戦

今年、一つ上手になったことがある。それは雪かきだ。ドイツでは、家の前の私道で雪や氷による転倒事故が起こると、それは家の持ち主の責任となる。したがって、平日は朝7時までに雪を除かなくてはならない。ここは平地だから雪が積もるようなことはほとんどないんだけど、今年は毎日のように雪が積もっている。この雪かきは雪国のように大量の雪を除くのとは違って、足で踏み固められたあと凍ったようなアイスバーンを除いて地面をきれいにするということ。これはコツがいる。まず、前の夜に塩を少しでもいいから蒔いておく。すると、上から雪が降って固められても、下が固まっていないジャリジャリの状態になる。これをまず平たいスコップのようなもので底からこそげ取る(浮かせる)。その後浮き上がったのを脇によけるのである。最後に塩をまいて残った氷を溶かして完成。

今週の木曜から金曜にかけて降った雪はここでも半端じゃなく、ヨーロッパ各地で交通が麻痺した。エンゲルベルクもそれは大変だっただろうと思う。良く金曜の試合が成立したものだ。

雪のとばっちりを受けた選手が一人・・・ハラコフをキャンセルしてゼーフェルトの新造台で山篭りをしていたシュリーレンツァウアーがランディングで新雪に脚をとられ、右ひざ内側靭帯を痛めてしまった。去年痛めたのと同じ場所だそうで、復帰には少し時間がかかりそうである。最悪、今年の冬は戻ってこられないかもしれない。ツァウナーに続いての離脱となってしまった。

それでも、オーストリアの快進撃は止まらない。金曜の一本勝負ではモルゲンシュターンが勝ち表彰台独占、土曜もスーツのチャックが壊れるというアクシデントをものともせずモルゲンシュターンが連勝。日曜は風がコロコロ変わるロシアンルーレットをコフラーが制した。今年もジャンプ週間はオーストリアを中心に回ることは間違いない。

今年、そのオーストリア無敵艦隊に挑むのはアマンではなくマリシュとなりそうだ。帰ってきた。日曜2本目のジャンプのキレは素晴らしかった。風が当たっていれば勝ってもおかしくないクオリティだった。一方、アマンは地元でも弾けず。今年はさすがにちょっと無理そうだ。アホネンも間に合わないことがはっきりした。フィンランドではマッチ・ハウタマキがすごい。彼は本当に今季で辞めるんだろうか。もともと身体能力ではアホネンに匹敵するだけに、モチベーションが上がればこれくらいできておかしくないのである。ニエメラ監督との相性がいいのかもしれない。

日本選手は・・・うーむ、なんでこんなに風が当たらないんだろう。伊東のジャンプは素人目には完璧に近いように見える。モルギー・コフラー・マリシュの3人とは少し差があるが、それ以外には勝てるジャンプだ。風の助けがちょっとでもあれば表彰台に乗ってもおかしくない。特に日曜の1本目は条件がひどかった。ここも自然の古いプロフィールのジャンプ台だから、低速設定だとウインドファクターが役に立たない。もしかしたら、スキーの革新でウインドファクターが実際に必要な数字よりもずっと小さくなってしまっているのかもしれない、とすら思う。とにかく、ジャンプ週間には運が回ってくると思って、気を取り直して行くしかないか。

追伸
名寄での船木優勝にはちょっとうるっと来た。ジャンプ週間派遣選手の選考過程の問題を危険を冒して指摘し、有言実行。ちょっとかっこよすぎです。
実際のところ、WC組は全員WCポイントを取っているので、現段階では国内やコンチでよほど飛びぬけたパフォーマンスを見せない限り入れ替えなしは妥当。ただ、選手の心を考えたら発表は名寄2連戦後にすべき。今年もWC組はクリスマス休みに日本に帰るそうで・・・・今年は休みが1週間以上あるから仕方ないとは思うけど、中欧に拠点を持たない限り日本人によるジャンプ週間制覇は夢のまた夢だと正直に思う・・・・。

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