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July 31, 2010

BMIルールの変更 

久しぶりにジャンプのことでも。
コンチネンタルカップを始め、サマージャンプのシーズンはすでに始まっている。各国のコーチ陣容も固まり(結局は大きなサプライズはなし)、冬に向けてみんなすでに走っている。

新聞でも割と大きく報道されていたけど、ウィンドファクター、ゲートファクターは今季から全面的に採用となった。また、2011/2012シーズンから女子のワールドカップが始まることも決まった。

まったく報道されていないが、これとは別に重要なルール変更があった。予期していたとおり、BMIに対するスキーの長さの規定(通称BMIルール)に手が入った。スキーの長さの上限が身長の145%(以前は146%)となり、上限のスキーが履けるBMIが0.5上がって20.5となる。昨今の低身長の有利化とスキーの浮力増大に対する対策だ。

ぱっと聞いた限りでは「えらい微妙な変更だなー、これならあまり変わりはあるまい」とたかをくくっていた。が・・・FISから発表された表(Measuring Table for Ski Length and Weight (BMI) 2010-2011)を見て愕然。これは実は大きな影響があると思われる。

まず、BMIの上限が0.5上がるということは、175センチのジャンパーなら1.53Kgの増加ということだ。つまり、身長の145%のスキーを履こうと思えば、BMI20.0に合わせていたジャンパーはそれだけ増量する必要があるということになる。百グラム単位で体重管理をしているトップアスリートにとって、これは相当に大きい。おそらく、高身長のパワー系ジャンパーにとってはありがたい余裕となろう。

もし、仮にBMI20.0のままで飛ぶとしたら、履けるスキーは身長の143%の長さとなる。つまり、スキーの長さは厳密に言えば1%ではなく3%の削減となっているのだ。175cmならそれは5.25cmの削減である。つまり、伊東や岡部などの軽量系ジャンパーがその1.5キロを筋肉で増量できない場合、かなりの浮力減となる。

このルール変更はパワー系アスリート・ジャンパーに少なからず有利に働くことは間違いない。ただ、影響が実際どのくらい出るのかは正直、わからない。もしかしたら物理的な変化以上に、変化による微妙なバランス・感覚のズレから調子を崩したり、逆に急に飛べるようになる選手が出る可能性がある。このあたり、スキーが変わってどんな風に感じるのか、現役のジャンパーに聞いてみたいところだ。サマーGPでは特に、オーストリア四羽ガラスとアマン・マリシュの力関係がどのように変化したかに注目して見て行きたい。

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