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June 03, 2010

小音量再生に必要なもの

小音量で音楽を楽しむために、何をしなくてはならないか。

まず、とにかくスピーカーに近づこう。理由は単純で、スピーカーからの距離が半分になれば、同じ音量で4倍の音響エネルギー、6dbのゲインが得られるから。ただ、これは直接音のみに当てはまること。耳に届く音のほとんどは間接音だから、間接音のレベルも上げないといけない。そのためには、リスニングルームは小さい目のライブな部屋が理想。そういう部屋でディフューザーを使ってピーキーな音を抑え、横長配置で小音量で不足しがちな低音の量感を確保する。

幸い、Arkadiaはニアフィールド再生に向いている。フルレンジのように鳴り、箱の影響が感じられないから。ユニット間の位相の整合がしっかりとれているのだろうと思う。あの大柄なブックシェルフの形でどうやってそれを達成しているのか・・・。技術的に詳しいことはわからないけど、ゲルハルト氏は箱の回折による影響はネットワークで吸収できると言っている。どういうことだろう??とにかく、スピーカーからの距離が1.3mぐらいでも音場感が損なわれないのは事実。とりあえずそのぐらいの距離で聴くことにする。

次に、音の方向性だ。音量が下がると、低音、高音への耳の感度は落ちる。だから、オーディオ的なワイドレンジ感を求めることはできない。無理に「ラウドネス」的に補正するよりは、かまぼこ型の特性で中音域の質感を追求した方が音楽的満足度が高いと思われる。「引き算のオーディオ」における一つの理想形は蓄音機だと思っているのだが、蓄音機のレンジなんて、たぶん150ヘルツから8000ヘルツとか、それぐらいじゃないか。でも、音楽のエッセンスはちゃんと伝わる。これを目指そう。

でも、どうしても必要なものは「音楽のダイナミックレンジ感」だと思う。音量が取れない中でそれを確保するにはどうしたらいいか。幸い、住居環境のS/Nは優れているので、「微小領域におけるリニアリティ」と「低バックグラウンドノイズ(感)」が確保でき、小さい音を聴くことができれば、ダイナミックレンジを確保できるのではないだろうか。また、音の立ち上がりのスピードも重要になると思われる。

逆に、小音量では必要でないものは何だろう。もちろん、大音量でのリニアリティなどのいわゆるキャパシティは必要なくなる。次に、音のたち下がりのスピードなど、音響パワーが大きくなると問題になってくる共振に起因する問題は矮小化する。なので、必要以上に制動をかける(ダンピングファクターの高い)アンプでは小音量では低音が死んだ(呼吸困難な感じ)になりそうなので、NFBをあまりかけていないアンプの方がいいんじゃないか。

これらを踏まえた上で、使用する機器に必要な特徴とは・・・

ソース機器
ノイズ感が少ない。
微小信号をつぶさず、音のカタチをしっかり出してくれる。
動作ノイズが少ない(回転ノイズ)。

アンプ
微小信号領域におけるリニアリティ
微小信号に対する反応のスピード
あまりダンピングが強力でない(NFBが強くない)
低ノイズ
ボリュームのステップが細かく、精度が良い
最低限のトーンコントロール
動作ノイズが少ない(トランスの唸りなど)。
パワーは8Ωで10Wもあれば充分。

スピーカー
微小信号領域におけるリニアリティ
微小信号に対する反応のスピード
優れたタイムアライメント
中音域の質感の高さ

これらの条件を現用機器に当てはめてみよう。とりあえずArkadiaは合格としようか。感度も高いし、ウーハーも軽い。コンセプト上はスピーカーがもう少し小さい方がいいと言うことはできるけどね。Argentaにしておけばよかったかな?DV6500はノイズ感は少ないけど、音の質感としては特にCDはかなり硬く平板でのっぺりとしている。あと、、ディスクの回転ノイズが大きい。小さい音を聴きたいとき、機器の動作ノイズは本当にわずらわしいので、それが少ないことはとても重要なのである。ソース機器に関してはいずれ換えることにしたい。アンプのPS4500はすべての面においてかなり優秀だと思う。換えるとしたらソース機器の後だろう。どちらにせよ、まずはセッティングを詰めてどのくらい出るか、だ。

もちろん、このコンセプトを元に楽しい妄想オーディオはしてみた。

ソース機器・プリアンプ NAGRA CDC
パワーアンプ FIRST WATT J2

特に、FIRST WATT J2は今、自分がアンプに求めているもののすべてが詰まったど真ん中ストライクの製品だ。A級動作のシンプルな低出力FETアンプ・・・欲しい・・・・。NAGRAと合うかどうかはわかんないけど、なんだかこの組み合わせって「引き算のオーディオ」って感じがしていい。ただ、FIRST WATTはドイツに代理店がないようだ。

さ、夢は心にしまって、進もう。

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