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March 21, 2010

アマン・フライングでも圧倒的勝利 プラニツァ フライング世界選手権

ドイツにもようやく遅い春がやってきた。予報では20℃、しかも週末は雨がちとのことでフライング選手権は大丈夫かと思ったが、実際のスロベニアはドイツよりもずっと天気が良かった。

いやー、また素晴らしいフライング祭りでした。
ハイェックの236m、そしてアマンのラストジャンプ236.5mは痺れたね!もちろん、葛西の日本記録224mも!

ウィンドファクター・ゲートファクタールールの素晴らしさと、一方での残念さが凝縮されていた。ほんのちょっとの条件の違いが結果に大きく影響するフライングと新ルールの相性はとてもいい。特に今回みたいに風が舞っている時は。やっぱり、公平なのはいいことだ。それは結果を見てもわかる。4回飛べばきれいにならされて実力どおりの結果となった。それに、ジャンパーの実力に応じた適切なゲートを選べるから、初めの方で140mぐらいの悲しいフライトが続くようなことにならないのもいい。

でも、今回は感覚的にファクターが大きすぎる感じがした。いい風をもらっても、よっぽど良くないと嬉しくない、みたいな・・・・。字面の風と実際の風に差があったとき、特に下の風が無かったとき、逆差別が起こっていた。ゲートファクターも・・・飛べる条件ならあんまりゲートは関係ない感じもあったし、かといって低速で風が凪いだらストン!で均しきれないし・・・ファクターの数字はその中間を取っている感じだったかな。今回、葛西は字面上いい風をもらいすぎて、距離は伸びても得点は伸びずみたいなもどかしい戦いになった。あんなに飛んで12位ってどういうこと?1回目でゲートが下がる順位に入れていたらだいぶ違ったと思うんだけど・・・。

あと、ゲートが途中で変えられるということは、世界記録が出るようなとんでもない好条件、紛れが起こりにくいということがちょっと残念!最後4回目は向かい風の好条件でアマンの世界記録更新を期待できるような流れでできていたんだが、ハイェックが236も行ったもんだからゲートが5段も下がっちゃって万事休す(笑)。でも、そのゲートでもシュリとアマンは230越えたんだから、ジュリーは適切な処置をしたということなんだけどね。

今回の驚きは、ロイツルやモルゲンシュターンといった“ジャンパー”がとてもいいフライトを見せていたということ。また、飛行曲線の高いシュリーレンツァウアーやツァウナーも。一方でオリ・コッホ・エーベンセンら“フラットフリーガー”が弾けなかった。結果として、オリンピックのノーマルヒルからこのフライングまで結果はほとんど同じ印象となった。この感じは既にオーベルストドルフのフライングでも感じていた。何故こういうことになったのかについてはシーズン回顧で考察してみようと思っている。

結果はもう、アマン様恐れ入りましたということなんだけども、たぶん今回はみんなマリシュを心の底では応援していたんじゃないかな。1日目はいい勝負で、他をかなり離して一騎打ちの様相を呈していた。でも、2日目は・・・軽々とあのフライトができるアマンとリスクを犯した完璧なフライトでないと駄目なマリシュの“余裕度の差”が見えてしまった。マリシュも人の子。力んでいたね。勝ちに行ってメダルまで逃してしまった。

銅メダルのヤコブセンは今年を象徴するような戦いだった。ピーク・パフォーマンスではアマンに肉薄するものを持っているのに、揃わない。2本目の失敗が痛かった。銀のシュリーレンツァウアーは・・・最後の最後にほぼ完璧なフライトが出た。でも、それでも、同じ条件でアマンに6mもオーバーされちゃって・・一瞬写った彼の表情は悔しそうだったな・・・・。

今日の団体戦はフライングだけはどうしても勝ちたいノルウェーと絶対王者オーストリアの戦い。かわいそうなのはバーダルだな・・・一人で全部のプレッシャーを受ける立場に立たされて・・・。銅メダルの争いも見もので、スロベニア・チェコ・ポーランドがドイツ・フィンランドに挑む構図となる。ハイェック擁するチェコが勝つんじゃないかと思っているが、果たして。

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