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February 27, 2010

アマンのビンディングについてのサイドストーリー

宴は終わり、出場者たちは次に向けて一歩を踏み出さなくてはならない。念願が叶った人は数少なく、多くは何らかの無念さを残したまま・・・。そして、オリンピックに出ることが叶わなかった、もっともっと多くのアスリートたちも。

オーストリアのスキージャンパー、カルテンベックもその一人。彼はオリンピックにテストジャンパーとして参加し、スキージャンパーとしてのキャリアに終止符を打った。彼が26歳にしてその決断に至った過程は、Berkutschi.comのすばらしい記事を通じて知った。

彼の言葉を要約すれば、やるべきことはすべてやりきったが、目標としていたオリンピック出場は叶わず、(オーストリア・チームの)現状を鑑みればこのまま続けても道は開けない、という結論に達したということ。そして、オーストリアでギムナジウムからジャンパーとしてこれ以上ない環境で競技をできたことに満足しているとも。

彼の言葉からは、アスリートとしての幸せは成功以外のところにもあるということが伝わってくる。成功は、特別な才能や時の運に依存するという現実とともに。

その、彼のやるべきことをすべてやった、の中にはビンディングの改良も含まれていた。そう、彼こそがビンディングのポストを曲げることによりスキーをより水平にし、飛行ポジションを安定させるというアイディアを最初に試したジャンパーだったのである。

カルテンベックはそのビンディングのプロトタイプを既に2007-08シーズンに試していた。しかし、結局、オーストリアはチームとしてそれをFISに報告することはなかった。

彼は、アマンがそれを完成させ完璧に使いこなしたことを率直に賞賛している。オーストリア・チームは安全性の面でそのビンディングにクレームをつけたのだが、彼はアマンのケースではその逆で、より飛行が安定になり安全になると断言している。そして、このビンディングを使いこなすには非常に高度な技術が必要であり、それに習熟していないジャンパーが使用すれば危険ではありうる、と。

つまり・・・・オーストリア・チームはこのビンディングを完成させ、使えたはずだということになる。記事ではそれについて直接触れてはいないのだが。うがった見方をすれば・・・・誰も使いこなせなかった可能性が高い。

現在ドイツのヘッドコーチとなっている、前スイスチーム・コーチのシュスター(その前はオーストリア・チームにいた)あたりを通じてそのアイディアがアマンに伝わり、彼は独自に開発を続けていたのだろう。ということは・・・ドイツも誰も使いこなせなかった?(笑)

ともかく、アマンのビンディングは内輪では特別なものでもなんでもなかったということ。それにクレームをつけたオーストリア・チームの節操の無さにみんな呆れたのだろう。

カルテンベックの未来に幸あれ!彼のようなアスリートが指導者として大成するのではないかと思った。日本よ・・・・彼をコーチとして呼んではどうだろう??原田監督、カルテンベック・コーチは悪くない案じゃないか??

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