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September 12, 2009

自分のスピーカー探し(7)

その名はSONICS by Joachim Gerhard。この名前は何度かドイツと日本のオーディオ雑誌で目にしていた。HPにある情報を当たってみると、良さそうなブックシェルフがラインナップにあり、能率も高めでしかも値段もリーズナブルだ。主宰のヨアヒム・ゲルハルトはAudio Physicを辞して自分のブランドを立ち上げた、一言あるスピーカー・ビルダーである。雑誌等の評価を見る限りでは自分に合いそうな雰囲気がしたのでHIFI ATELIERに試聴できるか聞いてみると、OKとのこと。

店はケルンの少し南の外れの、交通量の多い幹線道路に面していた。店はこじんまりとしていて、壁際にはスピーカーがところ狭しと並んでいる。既にSonicsのArgentaが部屋のど真ん中にセットされていた。店主のTitzerさんは電話の対応から何からたった一人でこの店を切り盛りしているらしく、電話の受話器を持ったまま、ちょっと待って、まだセッティングを詰めてないんだ、と言う。電話がひと段落すると、これは自分のテストCDと言いながらCDをセットして、王様席に座って数秒聴き、少しスピーカーを動かしてはまた数秒、最後に10秒ほど聴いて、OK、と王様席を僕に譲ってくれた。自分のCD持って来たよね?じゃあ自分はそっちにいるから適当に聴いて、と行ってしまった。

初めて触るNaim audioのプレーヤーの手動トレイに戸惑いながら、CDをセットして試聴開始。まず、ピーター・ウィスペルウェイのチェロで低音の限界を探ろう・・・なんていろいろと考えていたのだけど、そんなしょうもないことは、音が出た瞬間ぶっ飛んでしまった・・・音がスーっと体に入ってきたのだ!サイズがサイズだから、下は完全には沈みきらないし、弦もきらびやかじゃない、伴奏のピアノの弾み感も、CM5よりは下だ。でも、この音は自分にとってとてもナチュラルで、押し付けがましくなく、バランスが取れている。音場も非常に広い。リファレンス機器ではなく安いプリメインアンプを使ってくれと頼んでおいたので、Argentaを駆動しているのはNaim audioのNait5i。それでいてこの音とは・・・。

その後は持ってきたCDをとっかえひっかえ、聞いた。人の声、ジャズ、日本語の歌。そのどれもがスピーカーの存在を感じさせない自然な実在感のある音で鳴った。

だが・・・一つだけ問題が。チェロでも感じたが、もう半オクターブ下が出てほしい。意地悪にマーラーとかをかけると、ホールの空気感や低奏通音の実体感が希薄で、スケール感が出ないのである。ここを出ているように演出しないのがこのスピーカーのいいところなんだろうな、とわかっていても、欲張りな私はそれを要求している。Titzerさんは低音の量感に関してはセッティングでもう少し出ると思うというが・・・・?

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