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January 26, 2009

風のいたずらが生んだスーパージャンプ バンクーバー

もう来年はオリンピックなんだな・・・と思うと月日の流れを恐ろしく早く感じてしまう。
新しく完成したバンクーバー、ウィスラーオリンピックシャンツェはFISのガイドラインに準拠した、コンパクトなごく普通の台だった。いいジャンプと悪いジャンプの差をきちんと描き分けるいい台だと思った。

しかし、今回は全体として風がくるくる回っていて、立地条件はそれほど良くないように見えた。オリンピックでも風のいたずらが過ぎることになるかもしれない。

結果としては、とにかく、もうシュリーレンツァウアーを止められないのは誰の目にも明らかになったということ。これだけ能力に差があると、ちょっと失敗しようが、風の条件が悪かろうが、勝ってしまう。

日曜日は風の条件がコロコロ変わっていたため、シュリーレンツァウアー警戒の非常に低い飛び出し速度とあいまって、向かい風をもらったジャンパーとそうでないジャンパーにかわいそうなぐらいな差があった。1回目は最後の数人だけまったく風がなく、ロイツルやアマンですら125mがやっとの状態。その条件でシュリーレンツァウアーは137.5mまで行ったのだから、これが正味のシュリの他のジャンパーに対するアドバンテージということになる。2回目は逆に中盤は条件がよく、後10人ぐらいから凪いで、最後の3,4人だけ急に凄い向かい風が吹いた。その結果、1回目に沈んだアマン・ロイツルがヒルサイズ越えの大ジャンプで急浮上、一方岡部・葛西を含むシングル圏のジャンパーが軒並み順位を失った。そして、1回目3位のラリントが飛び出したとき、猛烈な向かい風が吹きはじめて彼をヒルサイズのラインのはるかかなた、149mまで運んだ。立てなかったが、大事には至らず。そしてしかも次はシュリーレンツァウアーである。あと二人の時点で長く中断するわけにもいかないため、暴風が去るのを少しだけ待って、シュリーレンツァウアーをスタートさせた。高く、どこまでも行きそうなジャンプは、ラリントと同じ149m、しかも彼は完璧なバランスできちんと立ったのである。おそらく、彼はこういうオーバーリープ・ジャンプに慣れているのだろう。ポイントナーコーチは明らかに怒りながら、しかも、安堵していた・・・。

その他、いくつかポイントを絞ってコメント。

葛西、岡部の意地の張り合いは見ていて楽しい。彼らは二人で戦ってるんじゃないかという気がした。葛西が貫禄?で2連勝したが、ピークパフォーマンスという意味ではあまり差がないように見えた。一方、若い衆はもうちょっと落ち着いて普通に飛べればいいのにと思う。

モルゲンシュターン、マリシュの両チャンピオンは世界選手権に向けてきちんと仕上げてきた。シュリーレンツァウアーに勝つのは難しいと思うが、メダル圏内には入ってきた感じ。先週、マリシュにダメ出ししたことを反省。

ロイツルは少しジャンプが堅くなってきているように感じる。疲れが出ているのかもしれない。アマンはいいジャンプと悪いジャンプの差が大きい。両方とも少し調整が必要に思える。アマンはどうやら大倉山には来ないらしい。そうだとしたら、総合チャンピオンはあきらめて世界選手権に賭けるということになる。

今大会はオリンピックの予行演習だったのだろう。マテリアルのチェックが厳しく行われた模様。世界選手権に向けてレギュレーションの再確認という意味もあったのだろう。結果として多めに失格者が出た。土曜のヤコブセンはせっかくの素晴らしいジャンプが無に帰してかわいそうだった。

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