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April 27, 2008

Oriental Tiger 覚醒す ~73. Gerling Preis

「アイネスフウジン・中野栄治をやりやがった」
Gerling-PreisでOriental Tigerがゴール板を先頭で駆け抜けたとき、頭に浮かんだのはそんな言葉だった。

このレースの主役はダービー馬Adlerflugのはずだった。
戦前のレースの見立ては、Oriental Tigerが逃げるが、強い馬がつぶしに行くからこの前のようには簡単にはいかないだろうというものだった。穴党としては、その結果ハイペースとなりレースが潰れて、後ろから決め打ちに行った馬が突っ込んで荒れる可能性を狙おうと思っていた。好天ですばらしい良馬場になっていたことも一つの判断材料であった。

したがって、私ははなからOriental Tigerを切って勝負するつもりでいた。
しかし。
Oriental Tigerのパドックでの雰囲気はすばらしかった。前回のような気の抜けた感じとも違う。落ち着いているのに、じわっと気合があり、目の奥にかすかな妖気を漂わせていた。休み明けの他馬と比べたら、その差は歴然としていた。

絶対切るつもりの馬が断然良く見える、これは悪夢である。ヒモで狙おうと思っていたPoseidon Adventureは悪くない。でも、この馬は軸馬って感じではないし、Oriental Tigerと絡む可能性はないと思った。軸になる馬を探した。Adlerflugはもともとパドックではあまり良く見せるタイプではない。明らかに緩い感じだが、ここは能力を信じようと思った。が・・・理性と直感が完全に相反したこの状況では強気にはなれなかった。もう、ヒモをきちんと探す時間もない。結局、Adlerflugの単のみを買った。

ゲートが開いて、Oriental Tigerが逃げた。ペースはとてつもなく速い。向こう正面では5,6馬身は後続に差をあけた。Adlerflugを始めとする有力各馬はOriental Tigerを射程圏内に入れるべく、積極的に追いかけた。予想通りと思った。

しかし、誤算があった。Oriental Tigerは軽快だった。しかも、ヘリヤーの手綱にしたがって3コーナー手前で息を入れた。そして、最加速。後ろから追いついてきた好位各馬は息が入らなかった。

直線に入って、Oriental Tigerは追い出した。差がみるみる開いた。好位グループにいた各馬は直線に入ってもう余力がなかった。Adlerflugも・・・。後ろから内をすくったPoseidon Adventureも最後の1ハロンは脚があがった。そしてほぼ最後方で死んだフリをしていたDickensが最後の最後に突っ込んできた。しかし、そのとき、Oriental Tigerは既にゴールに到達していた。コースレコードであった。

追いかければ潰れ、溜めれば届かない。Oriental Tigerのレースは、スタミナを最大限に生かせるスピードを兼ね備えた、真に強い逃げ馬のそれだった。思えば、去年までの彼はまだ子供だったのだろう。本当に実が入って、気性も大人になったところに、手の合うヘリヤーと出会ったのだ。これを休み明けの馬が負かせるはずがなかった。

いいものを見せてもらいました。
他のレースについてはまた明日にでも。

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