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December 23, 2006

理想の具現化 Cabasse La Sphére

久しぶりに紹介記事の字面だけで熱くなるスピーカーに出会った。
フランスCabasseの同軸球形スピーカー、La Sphéreだ。

このスピーカーはStereoplayの新年号巻頭に特集されていた。
音質評価68点(70点満点)、総合評価95点(100点満点)というStereoplay史上最高のポイントを与えたその特集は、こう結ばれている。

このような数々の超絶的なものを目の当たりにして、次の究極の問いに対して答えずにおくことはできない:”La Sphéreは史上最高のスピーカーか?”Stereoplayがテストした中では、どんな状況においても、そうだ。それどころか、一つ抜けている。

完璧なタイムアライメントとワイドレンジの両立はスピーカーにとって究極の目標であろう。それを実現するためにCabasseの出した答えは、球形のエンクロージャーに4Wayの同軸ユニットを搭載することであった。そしてそれぞれのユニットを8つのデジタルアンプでマルチアンプ・ドライブし、DSPチャンネルデバイダーユニットによって部屋の状況に合わせて時間・周波数の特性を調節する。ある意味、至極真っ当でストレートな解決策である。誰も製品化までこぎつけられなかっただけだ。

直径70センチのエンクロージャーにマウントされるQC55ユニットは55cmバスドライバー・21cmリングドライバー・12cmミッドレンジ・25mmドームトゥイーターが文字通り4つ重なった構造をしている。クロスオーバーは150Hz/800Hz/4000Hzとこれもまた4Wayの常道といっていいだろう。これによって20Hz-22KHzをカバーする。総重量は100Kgに達する。理想の具現化。もうちょっと超高域が伸びて欲しいというのは贅沢な要求だろうか。

価格は・・・セットで120,000Euroとのことである。ひぃー。

このスピーカーは今後の方向性を示していると思う。
今は超ハイエンドだけど、今のデジタル技術の進歩をもってすれば、この方向性の製品は普及価格帯でも作れるんじゃないかなぁ。もちろん、あんなとんでもないユニットは使えないが、例えば16cm/2'の普通の同軸ユニットを使ったらどうか。デジタルアンプ内蔵でパワードスピーカーにし、入力はデジタルで。ワイヤレスでもいい。DSPの方で特性は調節するから、ネットワークや手間のかかる構造は要らないし、大きい必要も無い。かなり安くできるはずだ。センターユニットのDSPにはCELLでも使えば良い。潤沢な演算能力を使えば、プログラムの書きようによって、音質を損なわずに特性はどうとでもいじれるはずだ。音場補正技術は今でも充分だろう。Foの低いユニットを使えば、16cmでも45Hzぐらいまではフラットにできると思う。その下はスーパーウーハーに任せればいい。EclipsTDあたりでセット40万ぐらいで出してくれんかのう??“5.1チャンネルで100万を超えないぐらい”は今でも可能だと思うんだが。

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