« 最低人気Prince Flori、予想外の圧勝劇 - 134. Grosser Volkswagen Preis von Baden | Main | 凱旋門賞に向けて »

September 28, 2006

愛すべき脇役たち Preis von Europa

9月に入って穏やかな日々が続き、各競馬場の馬場は堅く締まっている。ケルンのヨーロッパ・ミーティングはそのような絶好の馬場条件のもと行われた。

土曜日のGrosse Europa MeileはLateralの完勝だった。彼は落ち着いた流れからの末脚勝負では無類の強さを発揮する。ペースメーカーが出るような上のクラスではちょっと厳しいかもしれないが、これからもローカルに活躍していくだろう。次走はイタリアのGIを予定しているようだ。マイルで仕切りなおしのArcadioは、出遅れ、勝負どころでは置かれ、最後伸びてくるというpferdewetten.de-Trophy 同じようなレースで3着に来るのが精一杯であった。出遅れ癖があり、ズブくなってきた彼にはマイルは忙しい。中距離で嵌るのを待つほうがいいと思う。

Europa Meileの一つ前に長距離のリステッドレースがあったのだが、このレースが凄かった。最低人気のSchnipp Schnappが大逃げをぶちかまし、それについていったのはブービー人気の条件馬Evinado。残りの(そして人気の)5頭は大きく離れて馬群を形成したが、前の2頭と後ろの集団は向こう上面で100m以上も離れてしまった。前2頭が4コーナーを回った時、後ろの集団はようやく3コーナーに入ったところ。すでに絶望的な差である。直線では番手のEvinadoがSchnipp Schnappを交わし、大きく引き離してトップでゴールした。Schnipp Schnappが歩くようにゴールに到達した時、後ろの各馬はまだはるか後方で叩き合っていた。

逃げた馬が、リステッドに出ること自体に無理がある馬たちだったこと、後ろの馬群に人気馬が固まり牽制しあったこと、そしてその馬群の先頭に普段は後方待機の1番人気Soterioが押し出されてしまったことなどが、この珍レース生み出したのである。これだから長距離は面白い。

日曜はリステン3つにGIオイロパ賞という豪華なプログラム。オイロパ賞の出馬表に直前まで残っていたCherry MixとSaddexが回避し7頭立てになった。キングジョージ4着のEnforcerとニエユ賞でRail Linkに半馬身差に迫ったYoumzainに、バーデン大賞2、4着のOriental Tiger、Egartonが挑むという構図である。私は凱旋門賞に出るRail Linkの物差しとしてYoumzainの走りに注目していた。

そのYoumzainだが、パドックで見る限り完調で、鞍上には特別に呼ばれたファロン。これは間違いなく勝ちに来ているとわかる。しかし、その単オッズは1.8倍。いくらなんでも被りすぎである。結局POG馬のQuelle Amoreの応援馬券だけ買って見るレースとした。

発馬はほぼ五分。外枠発走のOriental Tigerがバーデン大賞と同じく押して先を取ろうとする。Quelle AmoreとBrisantが続き、イギリスの2頭は馬群の中に控えた。1コーナーを回ってと・・・・あれれ、Oriental Tiger、曲がらずまっすぐポケットの方へ突っ込んでいった!後でビデオを見返してみても、接触したとかそういうことはなく一人でまっすぐ進んでいったのである(笑)。鞍上のBochertは慌てて馬を止めて踵を返し馬群を追いかけるが、10馬身は損しただろう。ただ、逃げ馬が突然いなくなったのでレースのペースは落ち着き、あまり無理することなく馬群に追いつけたのは幸いであった。人気薄のBrisantが引っ張る形でそのままゆったりと進み、3コーナーで番手のQuelle AmoreやEnforcerが仕掛ける。Yoursaimはファロンの手が動いているがあまりいきっぷりは良くない。

直線に入って抜け出してきたのは、、なんとEgarton!すっと体一つほど抜け出した。追いすがるEnforcer。そして、ようやく、ぽっかりと開いた内にもぐりこんだYoumzainがEgartonの内から迫り、叩きあいに持ち込んだ。Chapmannの実況に乗せられ観客はEgartonを応援!しかし、応援空しく豪腕ファロンに導かれたYoumzainがEgartonを抑えきってGI制覇。Egartonが(また)2着、Enforcer3着。Oriental Tigerは最後伸びてきて、ちゃっかり交通費を稼いだ(4着)。

今日の馬場は内が伸びる馬場であった。道中のロスを極小にし、最後も内を突いたYoumzainはファロンの腕が光ったが、一方で、それは、彼がそうしなければ勝てない程度の馬であり、陣営もそう思っているという証拠であった。つまり、この馬に(本気ではないといえ)半馬身差に寄られたRail Linkもそれほど大したことないと結論してよいだろう。

それにしても、Oriental Tigerは何を考えていたんやろうなぁ。前走が左回りだったから右に回るとは思っていなかったということなんだろうか?謎である。あれがなければ勝っていたかどうかはわからないけど、30mぐらい余計に走ったことは事実である。また、Egartonもあんだけいい反応を見せたのなら勝ちきってくれよ・・・Mundryも内空けるし・・ほんま、お人よしなんやから。ま、両方とも愛すべき馬である。こういう連中は競馬を面白くすると言う意味でとても大事だ。末長く走って、どっかで勝って欲しい。

|

« 最低人気Prince Flori、予想外の圧勝劇 - 134. Grosser Volkswagen Preis von Baden | Main | 凱旋門賞に向けて »

Comments

Rail Link様へ

私が間違っておりました。
素晴らしい走りでした。

Posted by: Dr. K.S. | October 02, 2006 at 10:47 AM

Post a comment



(Not displayed with comment.)




TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/64278/12068379

Listed below are links to weblogs that reference 愛すべき脇役たち Preis von Europa:

« 最低人気Prince Flori、予想外の圧勝劇 - 134. Grosser Volkswagen Preis von Baden | Main | 凱旋門賞に向けて »