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September 28, 2006

凱旋門賞に向けて

Mandeshaがオペラ賞に出走することが決まり、シロッコ(普及したのでカタカナ表記にします)の鞍上は主戦のスミヨンに決まった。これは、シロッコ陣営にとって良いニュースだ。

しかし、それは同時に、ディープインパクトの世界制覇に立ちはだかる壁がさらに強化されたことを意味するのである。

こんな複雑な心境になるとは思ってもみなかった。ドイツ産馬と日本産馬が、ともに史上最強の評価を受け、よりによって同じ年にロンシャンで合いまみえるとは。素直にディープインパクトを応援できる人がうらやましくすら思う。どっちも勝ってほしい。残念ながら、どちらかが勝てば、どちらかが負ける。

両方がハリケーンランを含め他馬に負ける可能性はとても低いと思っている。シロッコの懸念であった鞍上の問題が解決し、ディープの懸念であった超極重馬場の可能性が低くなったからだ。その上、ハリケーンランはこのレースに勝つ必要がない。負けても価値は下がらないし、勝ってもそれほど評価が上がらない。また、ハリケーンランが真のフランス馬ではないという事実(ドイツAmmerland牧場のアイルランド分場産)も大きい。負けても言い訳が効く。こういう潜在意識というのは、150%が要求されるレースでは大きく働く。

少頭数になったこと、そして3強が3頭ともハイペースを得意とすることから、純粋な力勝負となることが確実である。普通に考えても超堅い決着となる。シロッコの自在性とスタミナが勝つか、ファロン=ハリケーンランの差しが決まるか、ディープが飛んですべてを呑み込むか、そのどれかしかないと思う。

私の客観的な本命は、シロッコである。彼を良く知るスミヨンは仕掛けどころを絶対に間違えない。後ろになし崩し的に脚を使わせる、掟破りのフォルスストレートからの早仕掛けを敢行するだろう。そして、シロッコは最後まで伸び切る。最後のハロンで並ばれても、そこからスタミナの差で突き放す。

ハリケーンランのファロンは馬群の中で溜めに溜めてからシロッコを捕まえにかかる。しかし、後ろにはディープがいる。これは難しい。ハリケーンランは脚をそう長く使えるタイプではない。しかもズブい。目標を間違えたら一巻の終わりだ。でも、ファロンだ。おそらく、ファロンはシロッコに勝つことを目標にして、ディープを無視する。これは、ディープに有利に働く。

武豊はディープをどう乗るだろう。少頭数になったから、最後方から徐々に出て最後は外へ。おそらく。それでシロッコを捕まえられるのだろうか。並の末脚では絶対に届かない。ディープが勝つとしたら、1)今までのレースにまだ余裕があり2)このレースで目いっぱいの限界を超えた能力を出し切って3)並ぶ間もなく最後の50mで抜き去ることが必要だ。私は、武が馬が壊れてもいいという覚悟で乗れるかどうか、それにかかっていると思う。シロッコを捕まえるにはギリギリまで貯めて最後にダンスインザダークの菊花賞レベルの究極の脚を出さなければならない。それほどシロッコは恐ろしい馬になった、と思っている。

結論はディープインパクト=シロッコの馬連(Jemele Gagnant)の一点勝負。もしハリケーンランが割って入った時は、ファロン信者となろう。

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