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February 12, 2006

偶然と必然

原田がオリンピックという舞台でやってしまったことはトップアスリートとして言い訳のできないことだったと、本人が一番よくわかっていることだ。

でも、明けて冷静に考えてみると、これは必然の出来事だったように思えてくる。

BMIのレギュレーションが導入されたのは、昨シーズンからだった。原田の不調はそのずいぶん前から始まっていたから、彼はレギュレーションができてから、サマーを含めても数えるほどしかワールドカップレベルの戦いに参加していなかった。

サマーや、コンチネンタルカップや、国内大会では冬のワールドカップのような厳しい検査は行われないだろう。その厳しさを肌で感じることが、無かったわけではないが、身にしみることがなかった。

それにそのような勘違い(自分のリミットを1Kg間違える)をしていたとしても、ワールドカップに常時参戦していれば、どこかで失格になって気づくはずだ。

ベテラン、経験の豊富な、修羅場をくぐりぬけてきた男、というような原田を表現する言葉は氾濫している。でも、実際のところは彼にはトップレベルでの経験の浅さがあったのである。ブランクを埋めるステップを踏まないまま、突然オリンピックに出さされても、葛西らと同じ意識レベルにはなれない。

実戦豊富な高齢馬でも、休み明けはポカをするのと同じだ。

何が言いたいかと言うと、今回の原田の大失敗は現時点の彼にはどうすることもできない、臨戦過程を含めた流れが下地としてあったということだ。そして、原田を選んだ時点でそれは「リスク要因」として織り込み済みだったのである。そのリスクを考えずに原田を代表に選んだのだとしたら、それは選んだ方に責任があるということである。どうであれ、選んだ側が(それを見えざる意識の集合体として後押ししたファンも含めて)原田を非難するのは間違っている。

誰だって勘違いはする。だって人間なんだから。それは、いつでも、誰にでも起こりうる。でも・・・それがオリンピックで起こる偶然。「偶然と必然」が織り成すドラマか。

原田はやはりオリンピック男だった。それが結論なのかもしれない。

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