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September 18, 2005

ドイツのスピーカー自作事情(1)

もう10年も前になるが、スピーカーを作ったことがある。今はなきダイアトーンの復刻版P610を使ったブックシェルフだった。散々悩んだ末にバイト代をはたいて買ったO社のトールボーイスピーカーを、どうしても愛することができなかったからである。完成したP610はメインの座につき、トールボーイは部室に追いやられたのだ・・・。

おっと、ノスタルジに浸ってしまった。
それ以来、私にとってスピーカーは買うものではなく、作るものになった。誤解しないで欲しいのだが、自作スピーカーの方が音がいいなんて言うつもりはないし、ましてや、安いなんて思わない。まともなものを作ろうとすれば、手間もお金もかかる。

でも、スピーカー作りはとにかく楽しい。そして、自分の好きなように音を作れる。市販スピーカーは私には必要のない”低音の量感”を気にしすぎ、その結果、私の非常に嫌う“何かが狂った低音”を撒き散らす。AV量販店でデモされている安物サブウーハーの音を聞くと気持ちが悪くなってくるぐらい、チューニングのなってないバスレフの音はダメなのである。

だから、オーディオを始めるなら、まずスピーカーを作ってみようと本気で思っている。
幸いヨーロッパはスピーカーユニットの一大供給地だし、また日本ではネットワークの高級素子はドイツ製ということになっていたりする。日本では馬鹿高いユニットや素子を普通に使うだけでまあまあいいものができそうだ。そこでちょっと本屋で情報収集すると、ありましたよ、こんな雑誌たちが。

KTundHHss15W8530KXX

Klang + Ton(K+Tと略される)とHobby HiFi(HH)  ユニットデータシートの例

パッと開いただけで、これはすばらしいとわかる。ユニット実測データと設計モデルが詰まっている。データ量で言えば、長岡鉄男の「こんなスピーカー見たことない」シリーズの一冊分の内容が、このペラペラの4.5ユーロの雑誌に詰まっている感じだ。データさえ読めれば、ドイツ語が読める必要ない。日本にもこんな雑誌があればいいのに。

ユニット等はインターネットショップでかなりレアなものまで手に入る。さらには、それらの雑誌に掲載されたモデルの、スピーカーボックスキット、そしてユニットと素子のセットが驚くほどリーズナブルな値段で売られているのだ!日本よりも成熟した文化がそこにあるのを感じる。これなら、普通の人が、普通にスピーカーを作れそうだ。欧米では、スピーカーはコワモテのおっさんが自宅工作室で電動工具を駆使して作る・・・というイメージが何故かあったのだが、いい意味で裏切られた。

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Comments

データシートは著作権に配慮して読めない程度にぼやけてます・・・実は安物のデジカメのせいです(苦笑)。

Posted by: Dr. K.S | September 18, 2005 at 08:24 PM

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