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August 20, 2005

PCでHigh Difinition音楽・その3

PCでHD音楽・・・まだ可能性を考えてる。
オーディオカードからのデジタル出力のクオリティはPCの電源に依存してしまうので、それには上限があると思われる。アナログ出力のクオリティはさらに下であろう。それを高めようとするなら、コスト的に見合わない対策を施さなくてはならない。これが結論だった。

この問題を回避する方法は一つある。音楽データをPCから外に出してしまえばいい。
PCの中ではデコードだけ行い、オーディオ信号を扱わなければ、電源がどうとかいう問題は回避できる。そして、デコードされたデジタルデータを非同期のデータ通信、例えばUSBストレージクラスやLAN(TCP/IP)経由で100%バイナリとして外に出す。受け取った側が(安定した電源のもとに)データからデジタルオーディオ信号を創り、DACに直接入力すればよい。

で・・良く考えるとこれは、iPodに代表されるポータブルオーディオでやっていることなのだ。
ちゅうことは、据え置き型で、電源・DAC・アナログ出力に注力し、圧縮していないPCMに特化したiPod様ものがあればいい。デジタル・ミュージック・センターといったところだ。再生中にHDDを動かすとノイズで音質劣化するであろうから、大容量RAMバッファを搭載していると良い。いや、HDDは搭載せず、直接PC内のデータにアクセスできるとなお良いのかもしれない。これらの場合、再生スタートして実際に音が出るまでに多少時間がかかる可能性はあるが、それは私にとっては2の次の問題である。

しかし、現状ではそれに近いものは無い(と思う)。
あるのは、圧縮音楽に特化したBiBioのようなものと、NAS型のHDDの付加機能として動画再生に対応したもの。24bit/96KHzPCMのクオリティを生かせそうな製品はない。(ちなみに、BiBioは圧縮音楽を楽しむという意味では非常にすぐれた製品だと思う)
(8.22追記 AirMacExpress+AirTunesが現状でこの理想に近いということを知った。これについては後日。)
(8.22さらに追記 ヤマハがMCX-1000というデジタル・ミュージック・サーバーなるものを出している。コンセプトはズレているが、ハードウェア的には考えているものとかなり近い。)

もう一つの可能性は、PCからの直接入力を受け付けるD/Aコンバーターか。しかし、この場合はPCからの出力がまともである保障がないらしいことが気がかり(原理的には100%OKのはずなのだが・・同期通信になるととたんに何か胡散臭い話になる)。CECのD/AコンバーターDA-53はUSB端子を持っていて、PCからのデータ入力でもかなりいい音を出すようだ。他にもGraceM902などがUSB端子を搭載している。たぶん、もっと出てくるんじゃないかな。また、最近はAVアンプの中にi-LinkやUSBの入力端子を持つものが出ている。まだ付け足しのような機能でそのクオリティのほどは不明だが。話がそれるが、ホームシアターブームのおかげでAVアンプはすばらしく進歩している。先日、ドイツ人の同僚がAVアンプ買うというから積極的に相談に乗り(笑)、いろいろ調べたのだが、その結果、普及価格帯であっても特にD/Aコンバーター付近のデジタル部分はかなりいいということを知った。それはDSPの演算能力の長足の進歩と、量産効果を出すため上から下まで同じものを搭載するからだと思う。量産効果・・それこそがデジタルの長所。また、普及価格帯のアンプでも、2chでバイアンプ駆動すればかなり力があるようだ。曲がりなりにも7chのパワーアンプを鳴らすだけの電源を持っていて、それを2chに使えるからだろう。

話を戻そう。いろいろ調べているうち、この方向性では、DTM関連のUSB/Firewireオーディオインターフェースが驚くほど安い価格で提供されていることに気づいた。Editol、M-Audio、EgoSystem、そしてTerratecのPhaseシリーズなどで、欧州でも入手は容易だ。あれだけの入出力とバンドルソフト、24BitのD/A A/Dを持って200EUR以下というのはとてもお買い得に見える。音も、音楽的とは言わないまでも、音楽やってる奴がヘッドフォンでモニタリングして不満が出ないぐらいにはまともだと期待できる。そんなソフトも入力系統もいらんから2chでまともなD/A変換をやってくれないかとは思う。こんなに複雑な構成だと、ルーティングがどうこう、どっかからのノイズが乗ってる・・とかいうトラブルが起きそうだが。それに、バスパワー動作のものが多く、結局はPC周りのノイズから逃れられないようだ。とはいえ安いので、24bitの可能性を垣間見るために試す価値はあるかもしれない。他にもPC用オーディオインターフェースがいろいろ存在するが、音質的に値段に見合うような話は聞かない。

結論的には、上記「デジタル・ミュージック・センター」か、PCとの連携をきちんと考えたDACや高品位AVアンプが理想のソリューションとなるだろう。そういうのがおいおい出てくると思うので、今は焦らず、少し待つのが正解かもしれないな。iPodと圧縮音楽配信が巧くかみ合ったのと同じく、いい製品が出て、それにつられてHD音楽配信が普及すると嬉しいのだけど・・・。ONKYOがそういうことを考えてHD音楽配信をやっているが、ONKYO自身がきちんと24bit/96KHzを再生できる装置を出してくれんと、絵に描いた餅で終わっちまうぞ。SE-U33GXぐらいじゃ、まだまだ足りないぞ。頑張ってくれ!

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Comments

製品情報への直リンクをしていたのを止めました。
中傷だとは思わないけど、別に許可を得るだけの意味が
あるとは思わないので。マナーの方が大事でしょう。

Posted by: Dr. K.S. | August 20, 2005 at 03:22 PM

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