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November 26, 2004

ジャパンカップの外国馬

今年のジャパンカップには、自分がリアルタイムで見たことのあるウォーサンとパワーズコートか出る。とりあえず、その馬たちの印象を書いておこう。

まず、今年のバーデン大賞を勝ったウォーサン。
巷ではバーデン大賞の勝ち時計が遅いために日本の高速馬場への適性が疑われているらしい。確かに、その時計は2分32秒79 だから、GIなら2分25秒前後で普通の日本のタイムと比べたら遅い。

しかし、私は、ここ数年のバーデン大賞の勝ち時計と、その勝ち馬の傾向をきちんと見てからそう言って欲しいと言いたい。時計の遅さだけでそのように判断するのは、少なくとも結論を急ぎすぎている。
たとえばMarienbardが勝った2002年のバーデン大賞の勝ちタイムは2分34秒93。馬場状態はGutであった。しかしながら、彼は次の凱旋門賞を凄い時計で快勝した。いまや誰もMarienbardが高速馬場への適性がなかったという人はおるまい。

時計というのは馬場や展開が変わればいかようにもなるものであって、それをきちんと比較しようとすれば、トラック補正・展開補正が必要なのである。そもそも、私はドイツの競馬場では2400mがきちんと2400mであるという自信すらない。ケルン競馬場では、仮柵設置で明らかに大回りになるのに、柵の無い時と同じところからスタートし、2200mのはずが2分50秒ぐらい掛かっているレースを何度も見た(苦笑)。だから、この場合、時計そのものには何の意味もないと断言できる。

そして、勝ち馬のリストを見て少なくとも言えることは、良馬場でバーデン大賞を勝つような馬に、道悪専門の馬というのはいないということだ。

今年のバーデン大賞はMubtakerが押し出される形となり、かなりスローな流れだった。ウォーサンは3コーナーからまくって4-5ハロンのロングスパートで快勝した。馬場状態は、道悪の鬼のダービー馬Shirocco(このレースは3着だった)の陣営からぼやきが出るほど、ドイツではいい部類だった。このレースぶりから、この馬はスローから急に速くなるレースで、最後は前にいた馬が脚が上がるような展開を、長くいい脚を使って差す競馬を得意としていると思う。これはまさに府中のGIにありがちな展開である。彼の勝ち時計が遅いのは、平均ペースの時計勝負より、スローの瞬発力勝負がこの馬の持ち味であることを反映しているのではないだろうか。

ウォーサンについての結論; もし26秒台の決着になるようなら、この馬の大外強襲が見られると思う。この場合、連れてくるのは同じ傾向にあるトニービン産駒あたりであろう。

ただ・・・そうならない可能性が大きい。ウォーサンにとってはパワーズコートが相性の悪い相手だからだ。

パワーズコートはすばらしい底力を持った馬である。問題があるとすれば、本当に速い足は使えないこと、そして最後のお行儀が少し悪いことだ。平均ペースでなし崩し的に他の馬が脚を使わされるような展開を得意としている。もし、行く馬がいなければ自分でレースを作ることもできるので大崩れはしない。彼が出走すると、平均ペースの時計勝負になる可能性が高いと思われる。日本の現役馬に例えるなら、ちゃんと制御の利くローエングリンや、絶好調の時のマグナーテンといったところか。

ただ、2400mを気にしてちょっと抑え気味に行く可能性や、コスモバルクの暴走の可能性などを考えると、今回は彼がうまくレースを運べるのかどうかはちょっと微妙ではあるが。

パワーズコートについての結論; 平均ペースを作り、勝ち負けはともかく掲示板には載るであろう。彼が好走する時に連れてくるのはスタミナ系サンデーサイレンス産駒(ハイアーゲームあたり?)か、コスモバルクだろう。

基本的に、今年は日本馬のレベルが高くないと感じる。しかし人気は日本馬に集中していて、ウォーサンは実力以下の人気となっている。馬券的にはウォーサンからトニービンの血が入っている馬たち(ナリタセンチュリー、ハーツクライ)と外国馬に流すという感じでどうだろうか。

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